SecurityInsight | セキュリティインサイト

チェック・ポイント、2022年9月に最も活発だったマルウェアを発表 〜Emotetがランキングから外れる

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは10月28日、2022年9月の最新版「Global Threat Index(世界脅威インデックス)」を発表した。その概要は以下のとおり。

国内ランキングでは、AgentTesla、XMRig、Ramnit、Remcos、Lamerがそれぞれ1.51%の日本企業に影響を与え、同率で1位という結果に。2月から7月まで6か月連続トップを続け、5月時点では20.98%もの日本企業に影響を与えたEmotetは、9月は国内10位からも外れた。

グローバル全体の傾向としては、Formbookが9月も依然として最も流行しているマルウェアのトップに留まり、全世界の組織の3%に影響を与えている一方で、Vidarが前月から順位を7つ上げ、8位にランクインした。

ある1つの組織が特定の国において世界の他の国と比較してどの程度攻撃されているかを表す「脅威ランク」では、9月中はウクライナの脅威ランクが26も上昇し、ポーランドとロシアは18ランク、リトアニアとルーマニアが17ランクと、それぞれ世界における順位を上げた。

前月に引き続き、世界的に最も攻撃されている業界は「教育・研究」で、2位は「政府・軍関係」、3位は「保健医療」だった。

9月は「Webサーバー公開型Gitリポジトリの情報漏洩」が最も広く悪用された脆弱性で、全世界の組織の43%に影響を及ぼしている。次いで、前月1位だった「Apache Log4jのリモートコード実行」が2位で、世界的な影響は42%。「HTTPへのコマンドインジェクション」が世界的な影響40%で3位に躍り出た。

モバイルマルウェアのランキングでは、Anubisが首位に躍り出て、2位にHydra、3位にはJokerが続いている。

関連リンク

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ