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中国美味紀行その94「台湾特別編(その8) 豚の角煮を使った台湾式ハンバーガー──割包」

 台南の小吃街で次に食べたのが、“台湾式ハンバーガー”とも呼ばれている割包(グァバオ)。前回取り上げた魚羹&碗粿の店にすぐ隣に、割包を売る店があったので食べてみた。というのも、台湾に来る前にネットでいろいろ調べていたところ、割包の評判がとても良かったからだ。

国華街と民族路の交差点あたりから小吃街は始まる

ネットでは「美味い」と評判だったのだが……

 割包は、饅頭(マントウ。日本のまんじゅうとは違い、白い蒸しパンのようなもの)に豚バラ肉の角煮と白菜の漬物、ピーナッツの粉、そして香菜(パクチー)を挟んだものである。割包は国語(標準中国語)では「ガーバオ」と読むが、現地では台湾語で「グァバオ」と呼ぶことが多いようだ。

 店頭の看板には「普通包」「痩肉包」「猪舌包」の文字が並び、中に入れる肉を豚バラ肉、豚肉赤身、豚タンから選べるらしい。初めて食べるので、とりあえず普通包にすることにした。

こんなパッケージに入っている。値段は普通包が70元(約252円)、痩肉包が80元(約288円)、猪舌包が90元(約324円)

2つで1セット。1つずつ別の肉にすることもできるらしい

 豚バラ肉の角煮に漬物、香菜を饅頭で挟んで食べる。想像するだけでも美味そうである。ネットでも「美味い」と評判だった。期待に胸を膨らませてかじりついた。

 しかしなんである……。なんとも甘い。期待していた味と違う。挟んであるものをよく見ると、ピーナッツの粉ではなく、ピーナッツソースのようなものが塗られていた。どうもこれが甘さの原因のようだった。

 豚バラ肉の角煮からも、漬物からもそれほど塩気を感じず、饅頭は元からほんのりとした甘さがある食べ物だ。だから全体的に甘い味に感じるわけだ。みんなが美味いといっているところでなんだが、それほど美味いとは思えなかった。

 もしかしたら、たまたまこの店の味付けが口に合わなかっただけで、他の店の割包なら美味く感じるのかもしれない。次に台湾に行く機会があったら、再度挑戦して、この答えを見つけたいと思う。
 

佐久間賢三
中国在住9年5か月を経たのち、尻尾を巻いて日本に逃げ帰る。稼いだ金は稼いだ場所で使い果たすという家訓を忠実に守ったため(?)、ほぼ無一文で帰国。食い扶持を稼ぐためにあくせく働き、飲みに行く暇も金もない日々を送っている。日本の料理が世界で一番美味いと思っているが、中華の味も懐かしく感じる今日この頃。