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吃貨美味探訪記 No.200(マレーシア編その36)「マレーシア食い倒れ旅9:親戚一堂が集まって賑やかに──結婚式前夜祭パーティ」

 この「吃貨美味探訪記」も、以前の「中国美味紀行」時代から数えて、ついに記念すべき200回目を迎えた。今年に入って5か月(回数にして10回分)のお休みがあったので、開始から8年8か月での達成である。そして今回は200年記念にふさわしく、おめでたい結婚式の前夜祭パーティーでの食事模様についてお伝えする。

家の前の道路をふさいで宴会

 クアラルンプールで肉骨茶(バー ク テー)の昼食を食べたあと、みんなで民泊する一軒家へ。各自寝る部屋の配分を決めて荷物を置くと、しばらくはおしゃべりしたり子供たちと遊んだりして、一息ついていた。

今回宿泊した一軒家の庭。東屋もあり、BBQをやったら楽しそう

 そして夜、今回結婚する新婦の実家へと車で向かった。翌日に行われる結婚式の前夜祭である。

 マレーシア華人の場合、結婚式の披露宴は大きなレストランやホテルのバンケットルームなどで行うが、前夜祭は新郎と新婦はそれぞれ別々に、実家で行うのが一般的のようである。マレー系やインド系の人たちの結婚式も、出たことはまだないが、おそらく同じなのではないだろうか。

 マレーシアは車社会なので、みんな車でやってくる。しかも2台とか3台とかではなく、少なくとも十数台、多ければ数十台が来る。住宅街なので駐車場などなく、みんな路上駐車することになるが、住宅街の道路は両脇に車を停めるのに十分なスペースがあり、みんなそこに次々と停めていく。台数が多いので、他の家の前にも遠慮なく停めていくことになる。

 しかも、会場となる家の前から道路を塞ぐようにしてテントを出して会場にしてしまうため、他の車が通ることができない。これらは、結婚式というおめでたい催しということで、近隣の人たちから大目に見られているようだ。

 ここまでの写真はこの時に撮ったものだが、前夜祭は食べたりおしゃべりしたりするのに忙しく、いつもあまり写真を撮っていない。そこで、ここから先の写真は、以前に参加したいくつかの結婚式前夜祭の写真を掲載していく。

 上が、昼間のうちに準備した会場の様子。テントやテーブル、椅子などは業者からのレンタルで、料理もケータリングサービスの会社に頼んでいる。

 料理は家の建物前に置いたテーブルに並べられ、ビュッフェ方式で各自好きなものを皿に取ってテーブルで食べる。ケータリングサービスの料理なので味はそれほど期待できないが、夜なのでそれほど暑くなく、外でビールを飲んだりしながらみんなとワイワイやりながら食べるのは楽しい。

 ある時などは、マレーシア名物の串焼き「サテー」を焼く屋台に来てもらっていて、その場で焼き立てを食べることができた。その時の話やサテーについては「吃貨美味探訪記 No.134(大馬編その3)『日本の焼き鳥よりも甘いけど、慣れると美味い──サテー』」をご覧になっていただきたい。

 マレーシアの知り合い一族には、これからお年頃の子たちがまだまだいるのだが、聞くところによると、結婚はしても結婚式をする予定はない子が増えているという。結婚式に呼ばれてマレーシアに行くのを楽しみにしているのに、残念なことである。

 別に結婚式がなくても好きな時に行けばいいじゃないか──とお思いの方もいるかと思うが、一族の人たちは今はみんなイポーだけでなく首都のクアラルンプールや隣国のシンガポールなど、離れ離れに住んでいるため、一堂が集まるのは結婚式か旧正月くらいなのである。

 というわけで、来年2月の旧正月にイポーに行く予定でいるわけだが、その時のお話はまたいつか。

佐久間賢三
仕事が忙しいわけでもないのに、出張以外にどこにも遊びに行かない日々。来年の旧正月にマレーシアに行く飛行機の予約を早々に取り、今からワクワクしている。