ITR、国内のサイバー・セキュリティサービス市場規模および予測を発表
- 2018/06/15 10:30
- SecurityInsight
アイ・ティ・アール(ITR)は6月14日、国内のサイバー・セキュリティサービス市場規模および予測を発表した。また、国内39ベンダーへの調査をベースとしたこれらの市場動向と分析をまとめた市場調査レポート「ITR Market View:内部漏洩対策型SOCサービス市場2018」「ITR Market View:外部攻撃対策型SOCサービス市場2018」「ITR Market View:サイバー・セキュリティ・コンサルティング・サービス市場2018」の3冊を順次発刊する。今回発表した概要は以下のとおり。
国内サイバー・セキュリティサービス市場の2017年度の売上金額は約2,750億円、前年度比13.8%増となった。巧妙かつ高度化が一段と進んだサイバー攻撃が発生し続けているものの、企業はセキュリティ専任要員や専門スキルの不足から自社運用だけでは対応しきれない状況となっており、被害が拡大している。このサイバー攻撃からの被害を最小限に食い止めるために、セキュリティの専門家による24時間365日の運用監視サービスの必要性と重要性が高まり続けている。
また近年は、制御セキュリティやIoTセキュリティが大きな課題となっており、これに伴い、CSMS/PSIRT/IoTセキュリティ構築運用支援サービスをはじめとしたセキュリティコンサルティングサービスの需要も拡大している。このような背景から、2018年度の売上金額は約3,100億円、前年度比12.7%増と引き続き順調な伸びを見込んでいる。市場の注目度の高まりとともに参入ベンダーも増加していることから、2017年度から2022年度までの年平均成長率(CAGR)は8.4%、2020年度の市場規模は4,100億円を突破すると予測している。