中国美味紀行その48(深圳編2)「週末の午前中に家族揃って──飲茶(その1 準備編)」

前回に引き続いて“広東に来てこれは食わずば……”の第2弾である。広東には“これは食わずば……”がたくさんあるのである。今回から数回に分けてご紹介していくのは「飲茶」である。おそらく日本の中華料理店で飲茶を食べたことがある人も多いのではないかと思うが、飲茶といえば広東。飲茶は日本でも「ヤムチャ」と読まれるが、これは広東語の読み方なのである(普通話ではインチャー)。

中国美味紀行その47(深圳編1)「広東に来てこれを食わずば……──焼臘」

四川編、アモイ編、上海編と続いてきたこのコラム、次なる美味の地は深圳。中国南部の広東省の南部沿岸にあり、香港の北側と接している都市である。深圳は“移民都市”としても知られ、中国各地から仕事を求めてやって来た人たちが人口の大部分を占めている。そのためこの地には全国各地の料理が集まっており、深圳の食文化は彩り豊かなものになっている。

中国美味紀行その46(上海編17最終回)「2泊3日の長距離寝台列車の旅──車内の食事」

上海編の最終回ながら、上海とは関係のない、長距離寝台列車での食事についてご紹介する。中国で長距離鉄道は単なる移動手段でしかなく、日本人のように鉄道の旅を楽しもうなどという人は少ない。ということもあってか、せっかく各地に特色ある食材や食べ物があるというのに、日本のような駅弁などない。では、長い旅路、乗客たちはいったいどんなものを食べているのだろうか。

中国美味紀行その45(上海編16)「日本より高くつくけど上海人たちも大好き──回転寿司」

そろそろネタ切れの上海編、今回は上海人の間でも人気のある日本料理について。かつて上海には10万人もの日本人が住んでいたともいわれ、市内は数多くの日本料理店がある。以前ならば日本人だけを相手にしていても商売がほぼ成り立っていたが、多くの日本人が上海を去って帰国したため、今では中国人客に来てもらわないとやっていけない状態となっている。

中国美味紀行その44(上海編15)「春節の大晦日は家族団欒で──年夜飯」

中国では1月1日の元旦よりも旧正月、いわゆる春節のほうを盛大に祝う。中国では公式には1週間の休みとなり、故郷を離れて仕事をしている人や大学生はこの時期に故郷に帰って春節を家族とともに過ごす。日本では大晦日の夜に家族でソバを食べる習慣があるが、中国でも春節の大晦日にあたる除夕(チューシー)の夜に一家そろって豪華な食事をする「年夜飯」は重要なイベントとなっている。

中国美味紀行その43(上海編14)「食べてみたいのはやまやまなのだけど──観光地の小吃」

上海には数多くの観光スポットがある。春節(1月下旬〜2月上旬)や国慶節(10月1日)といった長期休暇ともなると大勢の観光客が押し寄せるのだが、今回はそういった場所で食べられている小吃をいくつかご紹介しよう。

中国美味紀行その42(上海編13)「租界時代の味を今に伝える上海の洋食──海派西餐」

日本の洋食はフランス料理やイギリス料理が下地となって日本で独自に発展したが、中国の洋食である「海派西餐」はロシア料理がその下地となっている。上海の歴史とは切っても切れない関係にある“租界”時代に生まれた上海の洋食は、どのようにして独自の発展を遂げていったのだろうか──。

中国美味紀行その41(上海編12)「日本の焼き餃子とはちょっと違う──上海鍋貼」

日本でもお馴染みの餃子は、言わずと知れた中国発祥の食べ物だが、日本では焼き餃子が一般的であるのに対し、中国では茹でた水餃子が主流で、次が蒸し餃子、焼き餃子はほとんど見かけない。しかし上海では、焼き餃子もよく食べられている。それが「上海鍋貼」だ。

中国美味紀行その40(上海編11)「あのシューマイの中に入っているのは──糯米焼売」

シューマイといえば、日本では白い皮の中にひき肉が包まれ、真ん中にグリーンピースが入った小さな円筒形のものが普通。だが中国では、シューマイにはさまざまな形や素材のものがある。上海でシューマイといえば、中にモチ米が入ったものが一般的である。しかも、形は日本のシューマイと似ても似つかない形をしている──。

中国美味紀行その39(上海編10)「上海人たちの意外な大好物──ザリガニ」

上海料理といえば、小籠包や上海蟹など、日本でも有名な料理があるが、その他の代表的な料理は?と聞かれると、答えに窮してしまう。もちろん他にもいろいろあるのだが、日本ではほとんど知られていないものばかり。最近になって、以前にご紹介した生煎(日本では焼き小籠包とも呼ばれる)が横浜中華街などでは大人気のようだが、それくらいしかない。というわけで今回は、上海人たちの意外な好物をご紹介しよう。それがザリガニだ。

中国美味紀行その38(上海編9)「いろいろあったけど、今でも営業している模様──北朝鮮レストラン」

タイトルを見ればお分かりになるように、今回は中国の美味とはまったく関係がない。料理だって、おそらく日本でも同じようなものが食べることができるだろう。しかし、北朝鮮アガシ(若い女性)たちが民族衣装を着てサービスしてくれるレストランは日本にはない。あの伝説は本当なのか、確かめに行ってみた。

中国美味紀行その37(上海編8)「上海の秋の味覚とそれに欠かせない飲み物──上海蟹」

上海の秋の味覚といえば、代表的なのが上海蟹。日本だと高めの中華レストランに行かないとなかなか食べることはできないが、上海では高級品からお手頃価格のものまで、さまざまなものが市場に並んでいる。これからがまさに上海蟹の季節となるわけだが、上海蟹を食べる時に欠かせない飲み物がある──。

中国美味紀行その36(上海編7)「屋台のC級グルメもまた美味し──涼皮&肉挟莫」

台湾では各地にある夜市の屋台も、中国大陸のほうではほとんど見かけない。いろいろネットで探してみたり、あちこち歩いてみたりしたが、上海でもそれらしきものは見つからなかった。そんなとき、上海人の友人からお誘いが。会社の近くに屋台街があるから、一緒に行かないかと。大喜びで地下鉄を乗り継いで行ってみた。

中国美味紀行その35(上海編6)「中国人にとって昔懐かしい味のアイス──東北大板」

上海の夏は、東京と似ていて、非常に蒸し暑い。木陰に入っても不快度はマックス状態で、アスファルトからの放射熱でサウナに入っているような気分になってくる。そんな時に食べたくなってくるのが冷たいアイス。まだまだ厳しい暑さが続きそうだが、今回は、上海で2年前に大人気となった格安アイスをご紹介する。

中国美味紀行その34(上海編5)「素材を無駄にすることなく、すべてを使い尽くす──塩水鴨と老鴨粉絲湯」

前回、上海から“比較的近く”にある南京の食べ物である湯包を取り上げたが、引き続き今回も、南京の名物料理をご紹介する。鴨肉という、日本ではあまり馴染みのない素材の料理だが、なかなか味わい深いものがある。

中国美味紀行その33(上海編4)「小籠包との違いがよく分からないけど──湯包」

小籠包、生煎、鮮肉月餅と、3回連続して小麦粉の皮で肉餡を包んだものをご紹介したが、その締めくくりとして今回ご紹介するのが、湯包(タンバオ)である。見た目は小籠包とほとんど変わらないが、高級レストランのメニューにもある小籠包とは違い、湯包は庶民的な食堂でしか(おそらく)食べられない。その違いはどこにあるのか。

中国美味紀行その32(上海編3)「中華風ミートパイに地元民も行列──鮮肉月餅」

上海編1回目の「小籠包」、2回目の「生煎」に続き、今回も肉餡を皮で包んだ食べ物をご紹介しよう。これも上海一帯ならではの食べ物で、特におやつとして上海人たちに大人気の小吃だ。

中国美味紀行その31(上海編2)「3点セットで朝から大満足──上海の朝食」

概して中国の朝食はあまり美味しくない。しかも簡単。お粥、肉まん、豆乳など、日本人からすると、こんなんで朝から元気が出るのか?というようなものが多い。しかし、上海には美味い朝食セットがあった。実際にはセットで売られているわけではないのだが、これを食べれば朝から大満足になること間違いない。

中国美味紀行その30(上海編1)「出来立てを熱々のまま頬張りたい──小籠包」

つい先日の16日、上海ディズニーランドがオープンし、久しぶりに上海が日本でも話題になっている。それに合わせたわけではないのだが、前回で最終回を迎えたアモイ編に引き続き、今回からは上海編をお送りしていく。中国一の大都会といっても過言ではない上海には、どんな美味いものがあるのかをお伝えしていこうと思う。

中国美味紀行その29(アモイ編10最終回)「シンプルな料理法だけに素材の新鮮さが命──白灼章魚」

アモイ編の最終回となる今回は、海辺の街・アモイに相応しい一品をご紹介しようと思う。作り方はいたってシンプル。それだけに素材の新鮮さが味の決め手という、いかにも日本人好みの料理だ。

中国美味紀行その28(アモイ編9)「素朴な甘味のシンプルなスイーツ──花生湯」

アモイには、以前にご紹介した沙茶麺のようにピーナツを使った食べ物がいろいろあるが、今回ご紹介する食べ物も、同じくピーナツ系の食べ物である。しかし、沙茶麺同様、意外なピーナツの使い方をしている。

中国美味紀行その27(アモイ編8)「台湾夜市の小吃がアモイでも──大腸包小腸」

アモイは海をへだてて台湾に面しており(といってもその距離は約200km)、またアモイの方言(閩南語)は台湾語とほぼ同じであるため、台湾とは密接な関係を保っている。それは食文化についても同じで、アモイではさまざまな台湾の名物料理が食べられる。そして、台湾名物の食べ物といえば──。

中国美味紀行その26(アモイ編7)「焼肉の粽なのか、それとも焼いた肉粽なのか──焼肉粽」

粽(ちまき)というと、日本では5月5日の端午の節句に食べるというイメージがあるが、実は中国でもそれは同じ。というか、これは中国の風習がそのまま日本に入ってきたものだ(ちなみに中国の節句は旧暦で祝うので、旧暦の5月5日はカレンダー上は日付が毎年異なる)。しかしアモイでは、この粽が毎日のように食べられる名物小吃となっている。

中国美味紀行その25(アモイ編6)「油で揚げてないからお腹にもやさしいオヤツ──春巻」

日本で春巻きというと、やや平べったい円筒形の皮の中にタケノコやニラ、シイタケ、豚肉などの具材を入れて油で揚げたもの。日本の中華料理を代表する料理の一つともいえるが、実は中国では、あまり食べることがない。そしてアモイには、これまで見たこともない春巻きがあった。

中国美味紀行その24(アモイ編5)「海辺の土産物屋でしか見たことがなかったものが屋台街に──骨貝」

海辺の土産物屋で売られているキレイな形・色の貝殻。その一つに「骨貝」がある。細長いトゲが骨のように並んだ奇妙ながらも美しい形。筆者も子供の頃、親に買ってもらった貝殻セットに入っていた骨貝をしばしば手に取って眺めたりしたものである。しかし、それがまさか食べられるとは、想像すらしていなかった──。

中国美味紀行その23(アモイ編4)「ゲテモノか、はたまた海鮮の珍味か──土筍凍」

海産物ならたいていのものは食べてしまう日本人でも、その素材を知ったらさすがに出す手がちょっと止まる食べ物がある。でもそれは、アモイでは地元の人たちにとっては普通の軽食だった。

中国美味紀行その22(アモイ編3)「坊さんも匂いを嗅げば禅を捨てて塀を乗り越えやって来る──佛跳墻」

アモイのある福建の料理はあまり日本では馴染みがないものばかりなので、ここらへんで、日本でもよく知られている、福建料理のスーパースターをご紹介しよう。

中国美味紀行その21(アモイ編2)「ビールのつまみにピッタリの牡蠣オムレツ──海蛎煎」

海に面したアモイは海産物も豊富。それらを使った食べ物のなかで、値段が安く、日本人の舌にも合うB級屋台料理がある。今回は、ビールのつまみにもピッタリのこの料理を紹介する。

中国美味紀行その20(アモイ編1)「東南アジアから伝わった味──沙茶麺」

前回で終わった四川編に引き続き、今回からはアモイの食べ物についてご紹介していく。アモイといってもあまり馴染みのない地名だが、実は日本にも深いかかわりのある場所なのである。

中国美味紀行(四川編)―その19「(四川編最終回)春節を迎えるための保存食──四川臘肉と香腸」

19回めを迎えた四川編も、今回が最終回。「食は成都にあり」と地元成都人が豪語したように、麻辣味が多めながらも、さまざまな美味に出会うことができた。四川編最終回となる今回は、あと1か月近くまで迫った中国のお正月「春節」を迎えるための素材をご紹介しよう。