中国美味紀行その110(日本編32)「漢方薬的な効能のある中華スイーツ──亀苓膏」

このところ、豆腐花、仙草、愛玉子と中華スイーツが続いたので、ついでに今回も同じくゼリー系のスイーツ、亀苓膏(グイ リン ガオ)をご紹介する。日本人の間では通称「亀ゼリー」。亀苓膏は漢方的にさまざまな効能があるので、もしかしたら“スイーツ”と呼んでしまうと語弊があるかもしれない。その亀苓膏が、缶詰ではあるが日本でも食べられるのである。

中国美味紀行その109(日本編31)「かける汁が味の決め手──愛玉子」

今回も引き続き、日本で食べられる台湾スイーツを紹介しよう。前回の仙草でちょっとだけ取り上げた、愛玉子(オーギョーチ)である。日本ではかなりマイナーだと思われていた台湾スイーツも、今ではちょっと探せば普通に食べられるようになっている。

中国美味紀行その108(日本編30)「日本では無名だが台湾では定番のスイーツ──仙草ゼリー」

前回の豆花に続き、今回も台湾で定番のスイーツをご紹介する。台湾発祥のスイーツというと、巷ではタピオカミルクティーがいま大人気である。しかし、単なるデンプンの塊であるタピオカなどよりずっと体に良く、伝統的な定番スイーツが台湾にはある。それが薬草で作ったゼリー、仙草(シエン ツァオ)である。

中国美味紀行その107(日本編29)「東京でも食べられる店が増えてきた中華スイーツの華──豆花」

中華圏では非常にポピュラーな、豆腐を使ったスイーツが豆花(ドウ フア)である。最近では東京でも豆花を出す店が増えてきて、豆花の専門店まであったりする。そのうちの一つに行ってみた。

中国美味紀行その106(日本編28)「ピーナッツを使ったタレのかき混ぜ麺──拌麺」

前回ご紹介した、沙県小吃のスープワンタン「扁肉」と一緒によく食べられているのが、汁なし麺の「拌麺」(バン ミエン)。麺とタレとネギのみじん切りというシンプルな構成で、特に美味いというものではないのだが、多くの中国人にとっては馴染み深い味なのである。

中国美味紀行その105(日本編27)「小腹が空いた時のおやつ、または朝食にピッタリ──扁肉」

前回に引き続き、沙県小吃で食べた小吃をご紹介する。今回は「扁肉」(ビエン ロウ)。漢字だけ見てもどんな食べ物であるか想像がつきにくいが、これは日本で言うところのワンタンである。沙県小吃では、これがスープに入って出てくる。

中国美味紀行その104(日本編26)「酒を飲みすぎた翌朝にピッタリ──茶樹菇排骨湯」

中国全土に6万軒以上もの店があると言われている飲食店チェーンの「沙県小吃」(シャー シエン シァオ チー)が、昨年、日本にも上陸した。中国に住んでいた時にときどき食べていたその味を求めて、今回初めてその店に行ってみた。

中国美味紀行その103(日本編25)「名前は聞いたことがあるけど食べたことがない伝説の麺──ビァンビァン麺」

これまで日本編でご紹介してきた食べ物は、すべて中国でも食べたことがあるものだったが、今回初めて、中国では食べたことがない料理をご紹介する。それはビァンビァン麺である。「麺」と書いた以上、麺料理であることは間違いないのだが、なぜ漢字ではなく「ビァンビァン」などとカタカナで書いたのか。それには理由がある。

中国美味紀行その102(日本編24)「口が燃えるほど辛い麺という意味じゃないんだけど……──宜賓燃麺」

四川省南部に宜賓(イービン)市というところがある。ここの名物の一つが宜賓燃麺(イービン ランミェン)。以前に同じ四川省の成都に住んでいた時や、そこから宜賓に遊びに行った時に、何度か食べたことがある。これが食べたくなってネットで検索したところ、出している店を見つけたので行ってみたのだが……。

中国美味紀行その101(日本編23)「質素な食事じゃないよ──台湾素食」

素食というのは、質素な食事という意味ではなく、中国語で肉類や魚介類を一切使わない菜食主義の料理のことで、台湾では街中のあちこちに「素食」のレストランがある。そんな台湾の素食が東京でも食べられる。

中国美味紀行その100(日本編22)「マカオで生まれたポルトガル式エッグタルトが日本でも──葡式蛋撻」

中国美味紀行も、ついに100回目を迎えた。まあよくネタがこれまで続いたものである。記念すべき100回目ではあるが、いつものように淡々と“中国の味”をお伝えしていく。今回は、マカオ名物のエッグタルト、「葡式蛋撻」である。

中国美味紀行その99(日本編21)「東京にも専門店が進出してきてほしい──桂林米粉」

たった3泊4日の旅行で12回分ものネタを稼いだ台湾編が終わり、半年ぶりの日本編。今回は東京を離れ、九州は福岡で食べた中国の味をご紹介する。中国に住んだことがある人なら誰でも一度は食べている、いや、実際には多くの人がしょっちゅう食べている桂林米粉(グィリン ミーフェン)である。

中国美味紀行その98「台湾特別編(その12)台湾名物のご飯とスープの組み合わせ──魯肉飯&魚翅肉羹」

台南から台北に戻り、帰国する前に昼食で最後に食べたのが、魯肉飯(ルー ロウ ファン)と魚翅肉羹(ユーチー ロウガン)である。魯肉飯は台湾好きには言わずと知れた台湾名物のご飯もので、魚翅肉羹は魚翅(フカヒレ)を使ったスープである。

中国美味紀行その97「台湾特別編(その11)麺線をカップに入れていく店員さんの動作を見るだけでも価値あり?──阿宗麺線」

台湾最終日、“台北の原宿”ともいわれる西門町に行ってみた。ここに来たら食わねばならぬのが阿宗麺線(アゾン ミエンシエン)。いつも行列している、麺線の有名店である。

中国美味紀行その96「台湾特別編(その10)豆腐を使った中華スイーツ──豆花」

イカビーフンの次に入った店が、中華スイーツの店。そこではデザートとして、豆腐を使ったスイーツの豆花(ドウフア)をいただいた。

中国美味紀行その95「台湾特別編(その9)イカの風味たっぷりのスープビーフン──小巻米粉」

車を駐車場に置いて戻ってきた台湾人の友人が最初に連れていってくれたのは、イカの風味たっぷりのスープに入ったビーフンの店だった。これまた台南名物のようである。

中国美味紀行その94「台湾特別編(その8) 豚の角煮を使った台湾式ハンバーガー──割包」

台南の小吃街で次に食べたのが、“台湾式ハンバーガー”とも呼ばれている割包(グァバオ)。前回取り上げた魚羹&碗粿の店にすぐ隣に、割包を売る店があったので食べてみた。というのも、台湾に来る前にネットでいろいろ調べていたところ、割包の評判がとても良かったからだ。

中国美味紀行その93「台湾特別編(その7) 何だか分からなかったけど、とりあえず食べてみた──碗粿&魚羹」

台湾旅行3日目は、総勢6人で高速鉄道に乗って台南へ。現地では、台湾人の知り合いに小吃街(小吃の店が並ぶ通り)に連れていってもらい、台南の小吃を堪能した。とはいえ、最初に入った店で食べたのは、何だかよく分からないものだった。

中国美味紀行その92「台湾特別編(その6) 朝食は炭水化物祭り──もち米おにぎり・お粥・麺線」

台湾旅行3日目の朝食も、もちろん外の食堂で。同行者たちは朝食が出るホテルに泊まっていたが、朝食を外で食べるためにわざわざ出てきた。今回入った店の決め手は、出勤前に朝食を買い求める人たちが店の前にたくさんいたこと。地元の人たちに人気のある店がハズレのわけがない。

中国美味紀行その91「台湾特別編(その5) 一度食べたら忘れられない“ライスホットドッグ”──大腸包小腸」

台湾旅行2日目は、台北から電車に乗って、観光地である十分(シーフェン)と九份(ジウフェン)へ。観光客で狭い通路がギュウギュウ詰めの九份で夜景を見て、タクシーで最寄り駅の瑞芳駅に戻ったところ、駅の近くで夜市のようなところを発見。そして、ついに待望の小吃に出会ってしまった。大腸包小腸(ダー チャン バオ シァオ チャン)。今回の台湾旅行で、もっとも食べたかった食べ物の一つである。

中国美味紀行その90「台湾特別編(その4) 朝食の定番・豆乳スープ──鹹豆漿」

今回の台湾旅行で、楽しみにしていた食べ物の一つ。それが豆乳でできたスープの鹹豆漿(シエン ドウ ジァン)である。豆乳というと甘く味付けしたものが日本では一般的だが、鹹豆漿は塩味で、台湾では朝食の定番の一つとなっている。

中国美味紀行その89「台湾特別編(その3) 台湾夜市の名物の一つ──蚵仔煎」

台湾初日の夜は、台湾名物の夜市へ。台北市内にはいくつかの有名夜市があるが、今回は安直に、一番有名で地下鉄で行ける士林(シーリン)夜市に。そこで、台湾の夜市で食べるべき一品の一つ、蚵仔煎(牡蠣オムレツ)を食べてみた。

中国美味紀行その88「台湾特別編(その2) 夜市で人気の有名店は、支店でもホントに行列していた──胡椒餅」

台北市内には夜市がいくつかあるが、そのうちの一つ、観光客が多く訪れる饒河街(ラオハージエ)観光夜市に、いつでも長い行列ができる屋台がある。その屋台の名は福州世祖胡椒餅といい、台湾名物の一つ、胡椒餅(フージァオビン)を売っている。今回はその夜市には行く予定がなかったのだが、幸いなことに、宿泊したホテルの近くに支店があった。

中国美味紀行その87「台湾特別編(その1) 果物のタネを使った自然のゼリー──愛玉子」

台湾にはさまざまな美味いものがあるが、今回の台湾食い倒れツアーで最初に食べたのが、台湾特有のデザート「愛玉子」である。「愛の玉子」という意味ではない。台湾語では「オーギョーチ」と読むらしく、ゼリーのような食べ物である。

中国美味紀行その86(日本編20)「香港茶餐廳メシ編その6 まるで暗号のような名前の食べ物──三文治」

香港の茶餐廳の代表的なメニューとして、ご飯物や麺類をこれまでご紹介してきたが、今回はもう一つの代表的なメニューであるサンドイッチについて取り上げよう。香港のサンドイッチにはまるで暗号のような名前がついていて、知っていないと何のサンドイッチなのか分からないのが特徴といえば特徴である。

中国美味紀行その85(日本編19)「香港茶餐廳メシ編その5 肉の3種盛りで豪華だけど、香港では一般的な庶民メシ──焼臘飯」

香港や中国の広東省に行くと、町中で店のガラス越しにローストされた肉類がぶら下がっている光景をよく目にする。それが、香港を含む広東名物の焼臘(広東語読み:シウラップ)である。これが今では東京の茶餐廳で普通に食べることができる。とはいえ、本場の味を再現するのはなかなか難しいようだ。

中国美味紀行その84(日本編18)「香港茶餐廳メシ編その4 日本よりも香港で人気の即席麺がメニューに──出前一丁」

日本メーカーの製品ながら、日本よりも香港で人気の即席麺(インスタントラーメン)がある。それが日清の「出前一丁」。しかも香港の茶餐廳では、出前一丁の麺だけを使った麺料理が非常にポピュラーである。もちろん東京の茶餐廳でも食べることができ、今回は、これまた香港では極めて一般的な食べ方である汁なし麺で食べてみた。

中国美味紀行その83(日本編17)「香港茶餐廳メシ編その3 名前はビックリだが、朝食や飲茶の定番──腸粉」

「腸粉」。日本人の感覚からすると、干した腸を粉にした漢方薬のようなものを想像してしまうが、さにあらず。液状にした米を蒸して湯葉状にした食べ物である。香港では茶餐廳で食べるものというよりも朝食や飲茶の点心というイメージがあるが、日本にある茶餐廳ではメニューに入っているところが多い。

中国美味紀行その82(日本編16)「香港茶餐廳メシ編その2 昼食にぴったりのリーズナブルな庶民メシ──ぶっかけ飯」

香港に限らず、中国大陸の食堂によくあるのが“ぶっかけ飯”。皿のご飯の上に炒め物をぶっかけただけの、極めてシンプルな食べ物である。今回は茶餐廳でもよくあるぶっかけ飯2つを取り上げよう。

中国美味紀行その81(日本編15)「香港茶餐廳メシ編その1 茶餐廳の定番中の定番──鴛鴦茶&パイナップルパン

香港には「茶餐廳」(広東語読み:チャーチャーンテン)と呼ばれる喫茶店兼食堂があり、香港庶民たちの胃袋を満たす場所として長年親しまれている。今回から数回にわたり、東京でも食べられる茶餐廳メニューをいくつかご紹介していく。