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カスペルスキー、ゲーム形式の対サイバー攻撃演習シリーズの「石油ガス版」を提供開始

カスペルスキーは6月28日、サイバー攻撃による重要インフラへの影響をゲーム形式で体験しながらその対策を学習できる、対サイバー攻撃演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation」(KIPS)シリーズの「石油ガス版」を7月2日から提供開始することを発表した。重要インフラ事業者を主な対象とし、パートナー経由で販売する。

KIPSはゲーミフィケーション理論に基づいて開発されたゲーム形式の対サイバー演習で、高い没入感によって短い時間で高い学習効果が得られるように設計されており、サイバー攻撃を受けている企業や組織の運用上のリスクや、投資に見合った有効な対策が学べる。

参加者はグループに分かれ、条件や指示が書かれた複数枚のカードと決められた予算、作業時間を有効に使い、発生するインシデントに対応しつつ5週間という仮想期間内での生産高を競う。ゲーム終了後には、どのような対策が適切だったのか、また攻撃者のシナリオと各グループの打ち手を比べながら、参加者全員がゲーム上で発生した事象に対する考察と理解を深める。

これまでに浄水場、発電所、一般企業、自治体、銀行の各シナリオを日本語でリリースしており、実施は集合形式とオンライン形式が選択できる。

今回提供を開始する「石油ガス版」では、石油・天然ガスの開発・生産から、パイプラインや大型タンカーによる輸送、精製、販売までの一連の流れの中で、中流(輸送)部分に焦点を当てている。シナリオでは、油田を持ち原油を供給する企業の送油システムを再現し、実際のサイバー犯罪集団の手口も取り入れることで、リアルなサイバーインシデントの体験と対策が学べるようになっている。
 

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