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丸紅情報システムズ、IoTデバイス向け軽量暗号「Speck」に対応する暗号鍵保護ソフトウェアを提供

丸紅情報システムズ(以下、MSYS)は7月18日、IoTデバイス用に採用が広がる軽量ブロック暗号「Speck」に対応した暗号鍵保護ソフトウェアの提供を開始することを発表した。

今回提供を開始する暗号鍵保護ソリューションは、2017年からMSYSが取り扱う米whiteCryption社製ソフトウェア「Secure Key Box」の最新版「Secure Key Box 5.13.0」。「Secure Key Box」は、暗号鍵を平文に変換することなく暗号機能を使用可能にするホワイトボックス暗号実装技術により、暗号鍵の盗用を防ぎ、アプリケーションソフトウェアをハッキングやリバースエンジニアリング、マルウェアによる攻撃から守るセキュリティソフトウェアで、最新版では軽量暗号(Lightweight Cryptography)である「Speck」に対応した。

通常の暗号はリソースに制約のない環境での使用を想定したもので、メモリーや処理能力に制限のあるIoTデバイスでは利用が難しく、またコネクテッドカーでは低遅延が求められるなどの理由により、少ないリソースでも暗号処理が可能な軽量暗号が不可欠となる。

アメリカ国家安全保障局が2013年に発表した「Speck」は暗号化および復号化に高い処理能力を必要とせず、かつ高速。「Speck」を採用するIoTデバイスメーカーは、コネクテッドカー、医療機器、スマートメーター、ホームオートメーションなどのアプリケーションに「Secure Key Box」を採用することで、IoTデバイスとアプリケーションを結ぶ通信からのデータ流出や、アプリケーションの不正操作を防ぐことが可能になる。
 

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