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警視庁、「平成30年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢について」を発表

警視庁は10月5日、「平成30年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢について」を発表した。内容は「サイバー犯罪の相談状況(都内)」「サイバー犯罪の検挙状況(都内)」「インターネットバンキングの不正送金事犯の状況(都内)」「サイバー攻撃の情勢等(全国)」の4つに分かれている。その概要は以下のとおり。

「サイバー犯罪の相談状況(都内)」については、相談受理件数は5623件で前年同期比1575件減。相談件数で最も多かったのは、前年と同様に「詐欺・悪質商法」に関するもので2414件(全体の42.9%)だったが、「迷惑メール」「不正アクセス」に関する相談と同様に相談件数は大きく減少した。

「サイバー犯罪の検挙状況(都内)」については、検挙件数は389件(前年同期比129件減)で、検挙人員は375人(同51人減)。ネットワーク利用犯罪が全体の約93.8%を占めている。ネットワーク利用犯罪の内訳を見ると、名誉毀損、商標法、特別法犯その他のうち、青少年保護育成条例、児童福祉法、医薬品医療機器等法、犯罪収益移転防止法等の検挙が増加した。

「インターネットバンキングの不正送金事犯の状況(都内)」については、発生件数は134件(前年同期比8件増)で、被害額は約1億9900万円(同200万円減)だった。

「サイバー攻撃の情勢等(全国)」については、標的型メール件数2578件(前年同期比1989件増)今期もばらまき型攻撃が多数発生し、全体の約87%を占めた。
 

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