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日本情報経済社会推進協会、企業のSSL/TLSサーバー証明書の利用状況を踏まえた常時SSL/TLS化の調査結果を発表

日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は10月23日、フィードテイラー社とネットビジネスサポート社との共同調査で行なった、全国の企業、団体等のWebサイトにおける常時SSL/TLS化の状況の調査結果を発表した。

今回の調査では、ネットビジネスサポート社が保有している約40万の企業等の情報(URLなど)を基に、WebサイトのトップページがSSL化されているかを確認し、SSL化されている場合に常時SSL化対応サイトと見なしている。「常時SSL化非対応」の中には、SSL化されていないサイトと、お問い合わせのページなど一部のページのみSSL化されているサイトなどが含まれている。その概要は以下のとおり。

・国内企業等の常時SSL/TLS化対応比率
2018年9月現在、国内の企業等のWebサイトのうち、常時SSL/TLSに対応している割合は20.6%だった。業種ごとの割合では、高い順に大学(57.0%)、銀行(51.2%)、小学校・中学校・高校(42.5%)、旅館・ホテル(39.3%)、通信販売(39.2%)、動物病院(38.6%)、情報通信・インターネット(38.5%)、専門学校(38.1%)、貸金業、クレジットカード(35.7%)、官公庁(35.1%)となった。

従業員が1000人以上の企業等は48.8%、300~1000人では38.1%、100~300人は28.5%と、従業員の規模が大きくなるほど常時SSL/TLS対応が進んでいる傾向にあった。

代表所在地(都道府県)別で常時SSL/TLS化されている企業等のWebサイトの割合が高い上位は、第1位が東京都(26.5%)、第2位が福井県(22.0%)、第3位が沖縄県(20.9%)という結果だった。東京都以外は西日本の常時SSL/TLS化対応率が高いという結果になった。

常時SSL/TLS化の流れは、企業等では大きな流れになってきているものの、小規模の企業等ではまだまだ普及が進んでいないことが分かる。
 

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