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ノークリサーチ、「2018年版中堅・中小企業のセキュリティ・運用管理・バックアップに関する利用実態と展望レポート」を発表

ノークリサーチは11月5日、中堅・中小企業における「PCセキュリティ対策」の経年変化を集計/分析し、その結果を発表した。そのサンプルおよびダイジェストであるリリース「2018年版中堅・中小企業のセキュリティ・運用管理・バックアップに関する利用実態と展望レポート」の概要は以下のとおり。

●「PCのセキュリティ対策」は「パッケージ」が減少し、「クラウド」と「アウトソーシング」が増加
2017年から2018年にかけては「パッケージソフト」が9.4ポイント減少する一方で、「クラウドサービス」は3.0ポイント増加、「アウトソーシング」も3.2ポイント増加している。中堅・中小企業においても、大半のユーザー企業がすでに何らかの「PCのセキュリティ対策」を講じている。

ただし、年商5億円未満および年商20~50億円では「クラウドサービス」がほぼ横ばいである点に注意する必要がある。年商5億円未満ではクラウド活用を主導する人材がいないこと、年商20~50億円では兼任でIT管理/運用を担う人材は存在するものの、それと比べて業務システムの管理/運用負担が大きく、クラウド活用に踏み出せないことが要因と考えられる(年商10~20億円では業務システムの規模が小さくなることで負担が相対的に減り、年商50~100億円ではIT管理/運用を担う人員が増える)。また、年商20~50億円では「パッケージソフト」の減少幅も小さく、現状維持志向が強い状況が見て取れる。

一方、「アウトソーシング」の増加幅が相対的に小さいのは年商5~10億円および年商10~20億円である。IT管理/運用を担う人材は少ないが、業務システムの規模も小さいため、「外部に委託せずに社内の人員でカバーする」という選択を行ないやすいことが主な要因と考えられる(年商5億円未満になると、IT管理/運用を担う人員がいないケースも増えて、外部に委託するという選択が現実的となってくる。
 

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プレスリリース(PDF)