アール・アイ、仮想デスクトップ製品「Shadow Desktop」に新たな機能を追加
- 2018/12/27 10:00
- SecurityInsight
アール・アイは12月20日、自社開発の仮想デスクトップ製品「Shadow Desktop」に新たな機能を追加し、3つのオプションとして提供開始することを発表した。
「Shadow Desktop」は、PC内のデータをクラウドへ仮想化する製品で、クラウドを意識せずPCにデータがあるかのように使えるため、ユーザーの利便性を落とさずセキュアなモビリティ環境を構築することができる。またユーザー教育が不要で、既存PCを活用できるほか、サーバーレスで構築・運用ができるため、どんな企業でも導入できるのが特徴となっている。
■「Shadow Desktop」に新たに追加された3つのオプション
・マイロケーション(Shadow Desktop My Location Option)
通常のShadow Desktopは1台ごとのPCを仮想化するデバイス単位の管理だが、このオプションを有効にすると、利用するユーザー単位の管理が可能となり、ユーザーは複数台のPCにShadow Desktopをインストールできる。これにより、普段オフィスで使っているPCとは異なるPC上で、いつもと同じ作業環境を再現することができるようになるため、パンデミック対策や自由な働き方の実現に新たな価値を生み出す。自宅のPCでShadow Desktopを立ち上げた場合、デスクトップが仕事用のPCに切り替わって作業ができる一方、プライベートな写真やデータは一切アップロードされない。また、PC2台持ちユーザーにも最適で、どちらか一方のPCで行ったファイルの作成や編集が常に同期される。
・ライトコントロール(Shadow Desktop Write Control Option)
Shadow Desktopはデスクトップやドキュメントなどのユーザーディレクトリに存在するデータを仮想化する。このオプションを有効にすると、仮想化対象ディレクトリ以外へのデータ書き込みを制御することが可能になるため、USBメモリーやCドライブ直下などにもデータの保存を禁止することができる。ただし、OSやアプリケーションのアップデート等は阻害しない。
・バックアップ(Shadow Desktop Backup Option)
Shadow Desktopはバージョン履歴機能を標準装備しているため、誤って上書きしたり、データクラッシュや万が一のマルウェア感染の際も、すべてのファイルを正しいバージョンに戻すことができる。このオプションを有効にすると、最大99世代までファイルの世代管理ができるほか、いったん削除してしまったデータもクラウドから復元することが可能になる。