カスペルスキー、2018年のモバイルマルウェアの調査レポートを公開

カスペルスキーのKaspersky Labは3月28日、2018年のモバイルマルウェアの調査レポートを公開した。その概要は以下のとおり。

この1年間にAndroidデバイスを狙うモバイルマルウェアの攻撃に遭遇したユニークユーザーは989万5774人で、2017年の912万1774人から増加した。検知した攻撃数は、2017年の6640万件から2018年は1億1650万件に達している。一方で、これだけ多くのデバイスが攻撃されたにもかかわらず、モバイルマルウェアのインストレーションパッケージ数は532万1142で、2017年比で40万9774減少した。同社のリサーチャーはこの傾向について、モバイルマルウェアの影響力と正確性が向上したことが主な要因とみている。

世界がモバイル化する中、スマートフォンがビジネスプロセスや日常生活で果たす役割は急速に高まっています。それに対応して、サイバー犯罪者はスマートフォンをマルウェアに感染させるための配信方法や攻撃経路にいっそう注意を払っています。このことは、攻撃数の倍増だけでなく、

Androidデバイスを狙うマルウェアに遭遇したユニークユーザー数が、2017年の912万1774から、2018年は77万4000増加の989万5774となり、サイバー犯罪者はスマートフォンをマルウェアに感染させるための配信方法や攻撃経路にいっそう注意を払っていることが裏付けられた。

新たに検知したマルウェアの中では、ドロッパー型トロイの木馬が17.21%を占め、2017年の8.63%から倍増。この種のマルウェアはシステム保護を回避し、バンキング型トロイの木馬、ランサムウェアほかあらゆる種類のマルウェアを配信するように設計されている。

■Androidを狙うモバイルマルウェアに関する、そのほかの調査結果(2018年)
・150か国の80,638ユニークユーザーへのモバイルランサムウェア攻撃を検知。モバイルランサムウェア型トロイの木馬の検知数は60,176だった。
・モバイルバンキング型トロイの木馬の検知数は、2017年比で6倍増の151,359だった
・悪意あるモバイル向け仮想通貨マイナーを使用した攻撃は、2017年の5倍だった
 

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