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NETSCOUT、2019年上半期のサイバー脅威を調査・分析した最新の「脅威インテリジェンスレポート」を公開

NETSCOUT SYSTEMSは8月9日、2019年上半期(1月~6月)における世界のサイバー脅威を調査・分析した最新の「NETSCOUT 脅威インテリジェンスレポート」を公開した。

「NETSCOUT 脅威インテリジェンスレポート」は、国家レベルのAPT攻撃、IoTの脆弱性、クライムウェア、DDoS攻撃などに関する最新トレンドについて報告している。脅威レベル解析システムのATLAS(Active Level Threat Analysis System)から得た洞察とセキュリティ調査チームの ASERT(ATLAS Security Engineering and Response Team)の分析を連動させ、活発化するサイバー脅威の状況に関して独自の見解を提供している。

今回のレポートの主な内容は以下のとおり。

・ボットネットの指令者はよりいっそいう成熟してきている。攻撃者はスマートホームのセンサーからスマートフォン、ルーター、アップルのソフトウェアに至るまであらゆるものを利用し、新たな攻撃ベクターを見つけて武器化する。

・中規模のDDoS攻撃が集中している。2019年上半期のDDoS攻撃の頻度は前年同期に比べて39%増えたが、100~400 Gbpsの攻撃の数は776%という驚異的な割合で増加している。

・ファイアウォールがますます攻撃対象になっている。Proof-of-Concept(概念実証)のマルウェアはファイアウォールの背後のIoTデバイスを標的にしている。IoTデバイスは、インターネットに直接つながったものよりも、ファイアウォールの背後のほうが20倍も多く存在するため、この新たな傾向はかなり大きな被害の可能性を示唆していると言える。

・地政学的な小競り合いがサイバー攻撃になっている。地政学的な敵対者は、マルウェアやDDoS攻撃からソーシャルエンジニアリングおよび虚報まで、サイバー戦術を使って互いを標的にするケースが増えている。
 

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