IPA、2019年のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表

IPA(情報処理推進機構)は2月7日、2019年のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。その概要は以下のとおり。また、今回から、ウイルスの検知名を基にした分類を取りやめるなど、集計方法を次のように変更している。

・ウイルス届出件数:
(これまで)1回の届出において、複数のウイルス(の検知名)が届出様式に記入されている場合、別々の届出(ウイルス種別ごとに1件)として集計。
(2019年)複数のウイルス(の検知名)が届出様式に含まれる場合でも、届出1回につき1件として集計。

・ウイルス等検出件数、および検出ウイルスの種類:
(これまで)特性により「ウイルス」と「不正プログラム」を別々に集計。また、各ベンダーが命名した一般的な検知名を「ウイルスの種類」とし、一部個別に集計。
(2019年)ウイルス/不正プログラム等は区別せず集計。ウイルスの種類(検知名)による集計は行なわない。

2019年に寄せられたウイルス届出の年間件数は259件で、その中でウイルス感染被害があった届出は18件。主なウイルス被害の内訳はEmotet感染被害5件、ランサムウェア感染被害5件だった。ウイルス届出の月別件数は1月と12月が最も多く28件で、被害件数は12月が最も多く5件だった。

2019年に寄せられたウイルス等検出数は、前年の632,375個より113,831個(約18.0%)多い746,206個で、1月が最も多く183,454個だった。1月のウイルス等検出数の内訳はJS/Downloderが135,771個と最も多く、1月の74.0%を占めた。同様に2月においても、JS/Downloderが51,884個と最も多く、2月の52.3%を占めた。

 

関連リンク

コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[2019年(1月~12月)](PDF)