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情報通信研究機構(NICT)ら、Web媒介型サイバー攻撃対策プロジェクト「WarpDrive」スマートフォン向け実証実験を開始

情報通信研究機構(NICT)らは3月16日、Web媒介型サイバー攻撃対策プロジェクト「WarpDrive」スマートフォン向け実証実験を開始したことを発表した。

KDDI総合研究所、株セキュアブレイン、横浜国立大学、神戸大学、構造計画研究所、金沢大学、岡山大学、情報通信研究機構(NICT)は、NICTの委託研究「Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発」(略称WarpDrive)において、スマートフォンを狙ったWeb媒介型攻撃の実態把握と対策技術向上のために、アニメ作品「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズのキャラクター「タチコマ」をモチーフにしたAndroidのスマートフォン向けアプリ「タチコマ・セキュリティ・エージェント・モバイル」を開発した。3月16日から一般ユーザー向けに無償配布し、ユーザー参加型の実証実験を開始する。

「タチコマ・モバイル」には、ユーザが遭遇した怪しいサイトを報告する「タチコマへ報告」機能やスマートフォンの利用状況を可視化する「プロファイル」機能を搭載。ユーザーから提供されるWeb媒介型攻撃に関するデータを収集・分析し、セキュリティ機能の強化や未知の攻撃の観測を行なう。さらに、定期的に出される簡単な質問「タチコマの問い」に回答してもらうことによって、セキュリティをはじめとするさまざまな情報通信技術についてユーザーと一緒に考えていく。

今後WarpDriveでは、PC版とMobile版の実証実験の結果を基に、複雑化しているWeb媒介型攻撃の実態を解明して、攻撃サイトの迅速な検知や、テイクダウン(撤去)に向けた情報提供、攻撃対策技術の実用化を目指していく。
 

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