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カスペルスキー、組み込み機器向けセキュリティアプリケーション「Kaspersky Embedded Systems Security」の最新バージョン3.0を提供開始

カスペルスキーは5月21日、Windowsベースの組み込み機器向けセキュリティアプリケーション「Kaspersky Embedded Systems Security」の最新バージョン3.0(英語版)を、パートナー経由で提供開始することを発表した。

「Kaspersky Embedded Systems Security」は、Windowsベースの組み込み機器向けにマルウェア対策などのITセキュリティを提供。Windows 10 IoTやWindows EmbeddedなどのOSをサポート。用途は主にPOS、ATMや医療機器などを想定している。

最新の脅威情報を収集しているKSNとも連携可能なリアルタイム保護やオンデマンドスキャン機能、ランサムウェア対策にも有効な脆弱性攻撃ブロック機能や、マルウェア感染やデータ漏洩を防止するために接続可能なUSBメモリーなどを制限するデバイスコントロール機能を搭載している。

また、アプリケーション起動コントロール機能によるホワイトリスト方式のセキュリティ運用が可能。これは、インターネットに接続する上での制限や狭いネットワーク帯域の利用など、ウイルス定義データベースの更新が困難な環境や、対象となる機器のハードウェアリソースが乏しくアンチマルウェア機能を使うことが難しい場合に有効。

■バージョン3.0の主な強化点

・「ネットワーク攻撃防御」機能の搭載
バッファーオーバーランやポートスキャン、DoS攻撃などのネットワーク攻撃を検知し、攻撃元からのアクセスを遮断。

・アプリケーション起動コントロール機能の仕様変更
「Kaspersky Embedded Systems Security」自体のライセンス有効期限が終了しても継続して動作し、許可していないプロセスが起動した場合にブロック。

・管理ツールのKaspersky Security CenterにおけるWeb管理コンソールへの対応
Web管理コンソールで管理するための管理プラグインが提供される。これにより、管理者が対象デバイスのセキュリティ設定や状況について、Webブラウザー上で一元管理することが可能になる。
 

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