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日本ユニシスとソフトバンク、セキュリティサービスの知的財産ビジネスを行なう「エアトラスト株式会社」を設立

日本ユニシスとソフトバンクは6月15日、スマホと秘密分散技術を活用したセキュリティサービスの知的財産(IP)ビジネスを行なう新会社「エアトラスト株式会社」を設立したことを発表した。

エアトラストは、第1弾のサービスとして、スマホを鍵にしてパソコンのログイン認証ができる、パスワードが不要の認証サービス「Universal Key」のライセンスの提供を8月から開始する。

エアトラストが提供するセキュリティサービスは、生体情報などの秘密情報を無意味化および分散化し、その分散片をスマホやPCなどに保管する「秘密分散技術」が基盤となっている。この秘密分散技術は、情報セキュリティ国際学会(WISA2019)で最優秀論文賞を獲得したZenmuTechの特許技術を採用。この技術は他社の秘密分散技術と比べて、暗号化と復号化を約10倍のスピードで処理し、ファイル容量を90%以上圧縮することが可能となっている。

「Universal Key」は、PCのログイン情報の分散片を持つスマホをPCに近づけてBluetoothで接続し、スマホで生体認証を行なうことでPCの自動ログインを可能にする。スマホとPCの距離が離れると、PCが自動でロックされる。これにより、「従業員のパスワード入力の負荷低減」と、秘密分散技術による「情報漏洩リスクの低減」が可能となる。

8月からのライセンスの提供に先駆けて、7月から企業向けにサービスのトライアル提供(無償)を開始。また、ソフトバンクはこのライセンスを活用した企業向けのPCログイン認証サービスを8月から提供開始する予定となっている。
 

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