SecurityInsight | セキュリティインサイト

損保ジャパンと日立ソリューションズ、IoTセキュリティ分野の保険サービス共同開発で、協力企業を募集

損害保険ジャパンと日立ソリューションズは6月25日、製造業のIoT活用において従来問題視されていたセキュリティリスクを適切に評価し、保険料と連動させることで、ビジネス合理性を担保できる保険サービスの共同開発を目指すことで合意したことを発表した。

その第一弾として6月29日から、日立ソリューションズが提供するAI技術を活用したソリューションをベースに、工場やプラントなどの施設のIoTデータを収集・分析してIoTデータを収集し、セキュリティリスクを診断するPoC(Proof of Concept:概念検証)に協力してもらえる企業を募集している。

協力する企業は、日立ソリューションズの専門技術者から提出されるリスク診断レポートによって、制御/IoTシステムにおけるセキュリティリスクを確認することができる。

今後、損保ジャパンは、PoCで収集したデータを基に、リスク診断のノウハウでリスク量(想定される損害の規模や発生頻度など)を解析し、保険料を柔軟にきめ細かく設定する保険サービスの開発を目指す。

一方、日立ソリューションズは、各種セキュリティソリューションに損保ジャパンが開発する保険を付帯し、企業のIoT機器のセキュリティ対策をトータルに支援することを目指す。

■PoCの参加企業の募集について
・募集期間:2020年6月26日~2020年12月末
・実施期間:1か月(上記期間内で企業の要望に応じて設定)
・業種:製造業、サービス業、医療機器関連など
・費用:無償(先着10社まで。適用条件の詳細は要問い合わせ)
・実施内容:欧米で多くの実績があるソリューションを活用したIoT機器の通信データの収集によって、機器の稼働状況とセキュリティリスクを可視化する。PoCに必要な機器の設置やIoT機器のデータ収集範囲、企業のデータの取り扱いについての契約締結など、個別に相談の上で実施する。
 

関連リンク

プレスリリース