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トレンドマイクロ、セキュリティイノベーションを推進する組織「Cybersecurity Center of Excellence」を設立

トレンドマイクロは11月24日、セキュリティイノベーションを推進する組織「Cybersecurity Center of Excellence」を来年1月に新設することを発表した。

「Cybersecurity Center of Excellence」は約50名の社員で構成。同社の製品・サービスの安全性を評価する「トランスペアレンシー・センター」、日本国内の法人組織を狙う高度なサイバー攻撃などに関する情報を発信し対策支援を行なう「スレット・インテリジェンス・センター」、セキュリティ人材の育成を支援する「セキュリティ・ナレッジ&エデュケーション・センター」が中核となる。

「Cybersecurity Center of Excellence」の概要は以下のとおり。

●トランスペアレンシー・センター
トレンドマイクロが提供する製品・サービスの部材調達、製造、販売、利用時などサプライチェーン全体における様々な安全性評価を行なう。また、販売するパートナーの信頼性アセスメント、ユーザーが製品・サービスをより安全に利用するためのセキュリティ機能の実装やハードニングを行なう。

加えて、欧州連合(EU)一般データ保護規則(GDPR)、サイバーセキュリティ基本法など各国の法規制への対応の更なる推進、米国政府機関が定めたセキュリティ基準を示すガイドライン、セキュアな開発プロセスを定めた、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度ISMAP※4などの第三者認証の取得、第三者機関による安全性の監査を通じ安全性の向上に取り組む。

◆スレット・インテリジェンス・センター
日本国内を標的にした高度なサイバー攻撃、国家が背景にあるサイバー攻撃者、特定企業から窃取された情報、特定企業へサイバー攻撃を行なうための情報など、日本国内の法人組織がサイバー攻撃を受ける可能性がある情報をグローバルおよびリージョン双方の視点で各地域の特性・地政学的特徴を踏まえた脅威分析を行ない、該当の法人企業や政府機関、セキュリティ団体に提供する。

◆セキュリティ・ナレッジ&エデュケーション・センター
日本国内の法人組織が安心、安全なデジタルトランスフォーメーションを実現するために、法人組織の一般社員、セキュリティ担当者、CISO、戦略マネジメント層、経営層および国内外の法執行機関のサイバー犯罪捜査員などさまざまな対象へセキュリティ教育を提供。また、インターポールと連携し、100か国/地域以上、約500人のサイバー犯罪捜査員に対する訓練を実施(2020年11月時点)しており、国内外の法執行機関のサイバー捜査員に対する教育も継続的に行なう。
 

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