トレンドマイクロ、「クラウド利用に関する実態調査 2021」の結果を公開

トレンドマイクロは1月20日、法人組織におけるIT部門の責任者2,565名(日本を含む28の国と地域:2,565名、うち日本:100名)を対象に2020年10月に実施した「クラウド利用に関する実態調査」の調査結果を発表した。その概要は以下のとおり。

クラウドを採用する際の障壁について、回答者の45%が、プライバシー/セキュリティの課題が「非常に重要な」または「重要な」障壁であると回答。クラウドを運用するうえでの課題を三つ選択する質問では、一貫したセキュリティポリシーの設定と継続(34.5%)、パッチ適用と脆弱性管理(33.3%)、およびトラフィックフローの保護(33.3%)の順に回答が多くなった。

最も重要と考えるクラウド環境のセキュリティソリューションを一つ選択する質問では、全世界では、ネットワークセキュリティ(27.6%)、クラウドセキュリティポスチャ管理(26.2%)、およびクラウドアクセスセキュリティブローカー(18.9%)だった。日本だけに限定した結果では、ネットワークセキュリティ(30.0%)、クラウドアクセスセキュリティブローカー(22.0%)、コンテナセキュリティ(21.0%)だった。

この結果は、クラウドを利用するメリットの一つであるサーバーレス環境やコンテナ環境など、利用者側でホストOSの管理をする必要のない環境を、ネットワークセキュリティで保護する需要があることが示唆される。容易に使い始めることができるクラウドだからこそ、設定不備などによるセキュリティインシデントが発生しないよう対策を行うツール利用の需要が高いことが分かった。

また、日本ではコンテナ利用の需要が高まっており、コンテナに対するセキュリティ対策が重要視されていることが見受けられる。
 

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