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カスペルスキー、2020年の主要なサイバー脅威の数字についてまとめた年次レポートを発行

カスペルスキーのセキュリティチームは1月28日、2020年の主要なサイバー脅威の数字についてまとめた年次レポートを発行したことを発表した。その中で、カスペルスキー製品が検知した新規の悪意のあるファイルは1日当たり平均36万件に上ることが明らかになった。これは前年同期間比で5.2%の増加となっている。

Kasperskyの検知システムは、2019年11月から2020年10月までの12カ月の集計期間で、毎日平均して36万件の新たな悪意のあるファイルを発見。これは前年同期間の34万2000件から1万8000件増加しており(5.2%増)、2018年同期間の34万6000件を超えている。主な要因として、トロイの木馬、バックドアおよびワームの検知数の増加が挙げられる。

■脅威の年間統計の主な結果(カスペルスキー製品での観測)

●オンラインの攻撃
・カスペルスキー製品が検知・ブロックした、さまざまな国のオンラインリソースからの攻撃は6億6680万件。IPアドレスからそれらの攻撃元と推定された国(GEOIP)の内、上位3か国は、米国(49.5%)、オランダ(13.4%)、フランス(7.2%)で、そのほか合計10か国で86.5%を占めている。

・Webアンチウイルスコンポーネントが検知した悪意のあるオブジェクト(スクリプト、エクスプロイト、実行ファイルなど)のユニーク数は3341万件で、前年同期間の2461万件から35.8%増加した。

・Webアンチウイルスコンポーネントが検知した悪意のあるURLのユニーク数は1億7333万件で、前年同期間の2億7378万件と比べて63.3%減少。検知した悪意のあるオブジェクト数の増加に対し、悪意のあるURL数が減少している理由の一つとして、侵害を受け悪用された正規Webサイトの検知数が増加した可能性があげられる。

●Windows PCを狙うマルウェアの増加
・検知した悪意のあるファイルのうち89.8%がWindowsの実行ファイル形式で、前年同期間比で12.8%の増加。Linux向けのマルウェアは15.9%増加した。

・Android向けのマルウェアは13.7%減少。これは、新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅での仕事や勉強をデスクトップやラップトップで行う人が増加したと推測できることから、攻撃者も攻撃対象のデバイスをシフトした可能性がある。

・悪意のあるスクリプトの数は27%増加。これは悪意のあるメールによる攻撃で送信された、または感染したWebサイトによるもので、このこともまた、人々がインターネットを使う時間が増え、攻撃者がその状況の悪用を試みたことを反映していると考えられる。
 

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