サイバーセキュリティクラウド、二度目の緊急事態宣言下を含む2021年1月〜3月のサイバー攻撃検知レポートを発表
- 2021/04/14 11:00
- SecurityInsight
サイバーセキュリティクラウドは4月12日、二度目の緊急事態宣言下を含む2021年1月から3月末までを対象としたサイバー攻撃検知レポートを発表した。その概要は以下のとおり。
2021年1月の1sid(sid=Security Identifier:ネットワークのユーザーアカウントやグループなどを一意に識別するセキュリティ識別子)あたりの攻撃は22,215件/月、2月は16,654件/月、3月は20,814件/月の攻撃を検知した。3か月間における平均攻撃検知数は19,894件と、前年同期と比較しておよそ2割程度減少し、2020年から2021年にかけて攻撃が減少傾向にあることが分かった。
なかでも2021年1月7日から3月21日にかけて発出された二度目の緊急事態宣言下では、1sidあたり647件/日の攻撃を検知。これは、2020年4月7日から5月25日にかけて発出された一度目の緊急事態宣言時と比較すると、およそ3割程度減少した。
一度目の緊急事態宣言発出時は2019年の1年間のサイバー攻撃の平均検知数よりも約25%多い攻撃数を検知しており、企業の急な業務体制変化の機を狙ったサイバー攻撃が一時的に急増した可能性がる。一方で二度目の緊急事態宣言下では、一度目と比較して全国の企業における社員の出社率が高まっており、オフィスの人員が増加したことや企業の業務体制の盤石化などの要因により、攻撃数は比較的に低い水準に留まったと考えられる。