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アカマイ・テクノロジーズ、「SOTI インターネットの現状/セキュリティ:未知への適応」を公開

アカマイ・テクノロジーズは5月13日、「SOTI インターネットの現状/セキュリティ:未知への適応」を公開したことを発表した。

このレポートでは、2020年を振り返り、年初の世界的なロックダウンによるインターネットトラフィックの急増、その後の度重なるロックダウンや閉鎖、さらにはホリデーシーズンといったさまざまな要因が絡み合うことで再三発生したトラフィック急増から浮かび上がった、テクノロジーの変化やパターンを検証している。

レポートによると、2020年に同社は総計1,090億件(1日当たりおよそ2億9,900万件)のDNSクエリーのうち、悪性の2,150万件をブロックした。約半数はマルウェア攻撃だった。同社が2020年にブロックしたマルウェア関連のリクエストは1,020万件に及ぶ。原因は、メールやドキュメント、もしくはWebサイトにある悪性リンクをクリックしたことと思われるが、ブロックしたイベントの明確な目的は現在も分かっていない。

2020年に確認されたもう一つの主要攻撃タイプがフィッシング。マルウェアに次いで2番目に多く、630万件をブロックした。最も標的となったのが、企業のプラットフォーム組織、財務グループ、グローバル・サービス・チーム、CIOのオフィス、Web営業/マーケティング部門だった。この事実から、犯罪者が標的を選ぶ際、厳密に特定することはなく、潜在的な利益が大きければ集中的に攻撃するということがうかがえるとしている。
 

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