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カスペルスキー、「Kasperskyサイバー脅威レポート:コロナ流行下のゲームに関する脅威」を公開 〜過去1年間にPCゲームを偽装したファイルによる584万件の攻撃を検知

カスペルスキーは8月30日、ゲームに関するサイバー脅威の調査レポート「Gaming-related cyberthreats in 2020 and 2021」(英語)を公開したことを発表した。その概要は以下のとおり。

2020年7月から2021年6月までの1年間で、カスペルスキー製品が検知した人気のPCゲームを偽装したマルウェアや望ましくないソフトウェア数は584万件(日本は7,600件)だった。これは、各国で新型コロナウイルスが感染拡大する中、自宅でゲームを行なう人とその機会が増えたことが関係している可能性がある。

調査では、人気のある24のPCゲームと10のモバイルゲームをピックアップし、それぞれに偽装したマルウェアや望ましくないソフトウェアによる攻撃を分析している。

●PCゲーム:
各国の都市でロックダウンが始まった2020年第2四半期は、グローバルでPCゲーム関連のサイバー脅威が急増した。2020年第1四半期の検知数は148万6,000件だったが、第2四半期は67%増加の248万件となった(日本:2020年第1四半期は5,400件、第2四半期は3,700件、32%の減少)。

しかし、その後は減少傾向となり、2021年第2四半期の検知数は63万6,900件で、2020年第2四半期と比較すると74%の減少となった(日本:2021年第2四半期は1,340件、64%の減少)。

●モバイルゲーム:
2020年第1四半期に攻撃を受けたグローバルのユーザー数は5,300件だったが、第2四半期は149%増加の1万3,200件となった。また、1カ月当たりの平均ユーザー数は、2020年第2四半期は4,400件、2021年第2四半期は4,000件となり、PCゲームの傾向とは異なり平均11%の減少にとどまった。これは、世界中でロックダウンが解除されても、サイバー犯罪者にとってモバイル端末は依然として魅力的であることを示している。

●偽装に使われたゲーム:
マルウェアや望ましくないソフトウェアの配布を偽装するために最も多く利用されたゲームは「Minecraft」で、PCとモバイルの両カテゴリーでトップ。その理由は、複数のバージョンが存在し、無数のMod(ゲームに追加インストールして内容や動作を改変し、ゲーム体験を多様化するプログラムやデータ)が存在するためと考えられる。

グローバルでは2020年7月から2021年6月の1年間に「Minecraft」を偽装した3万6,336のファイルが配布されていた。これらのファイルは18万4,887のPCユーザーに影響を与え、感染の試みを301万891回検知した。これは、この期間に検知したファイル数と検知数のほぼ半分に該当する(日本:530ユーザー、6,697回の検知)。

 

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