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警察庁、令和3年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について発表

警察庁は9月9日、令和3年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について発表した。その概要は以下のとおり。

■サイバー空間の脅威情勢
○国内外で、ランサムウェアによる攻撃が多発
 ・二重恐喝(ダブルエクストーション)の攻撃手口の拡散や産業制御システムに影響を及ぼしうるマルウェアを確認
 ・被害企業へのアンケート結果によると、国内における被害も深刻化の傾向
○サイバー攻撃による情報流出事案が引き続き多発。国内の政府機関や研究機等で被害が発生
○警察庁が国内で検知したサイバー空間における探索行為等とみられるアクセスの件数は引き続き高い水準
○インターネットバンキングに係る不正送金事犯は、発生件数が減少したものの、被害額は微減にとどまり引き続き高い水準

■警察における取り組み
○宇宙航空研究開発機構(JAXA)等に対するサイバー攻撃事案について、事件捜査等を通じたアトリビューションにより、国家レベルの関与を解明
○犯罪インフラ化するSMS認証代行に関し、総務省と連携して業界団体へ本人確認の強化を要請
○重要インフラ事業者等とサイバー攻撃の発生を想定した共同対処訓練を実施したほか、サイバー攻撃事案で使用されたC2サーバのテイクダウン(機能停止)を実施
○JC3と連携し、国内の金融機関等やワクチン接種予約を装ったフィッシングについて、注意喚起を実施
 

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プレスリリース(PDF)