パロアルトネットワークス、国内企業のゼロトラスト実現の現状に関する実態調査の結果を発表 〜ゼロトラスト成熟度が高い企業はわずか13%
- 2021/10/04 10:00
- SecurityInsight
パロアルトネットワークスは9月30日、国内企業のゼロトラストに関する取り組みの現状と課題を明らかにするために実施した「ロード・トゥ・ゼロトラスト ジャパンサーベイ 2021年版」の調査結果を発表した。
この調査は、従業員500人以上の国内の民間企業のサイバーセキュリティ分野の決裁権者・意思決定者・関与者401名を対象に実施。調査結果の概要は以下のとおり。
・ゼロトラストに注目する国内企業は88%にも上る一方で、国内企業の「ゼロトラスト成熟度」は平均56点、最高レベルの企業は13%のみ
・ゼロトラスト成熟度が最高レベルの企業の63%は、サイバーセキュリティを「コスト」ではなく「投資」と位置づけている
・「すべてのリソースから信頼を排除する」というゼロトラストの原則を理解している企業は全体の34%にとどまる一方で、成熟度が最高レベル、ゼロトラスト採用済みの企業はそれぞれ78%、77%に上る
・成熟度が最高レベルの企業とそれ以外の企業では、「保護対象領域の明確化」「最小特権の原則」「場所を問わない一貫した動的ポリシー」「コンテキストベースの動的なアクセス制御」といったゼロトラストの原則に密接な対策に大きな格差