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HP、サイバーセキュリティ調査結果「HP Wolf Securityレポート」を公開 〜IT部門の90%以上がセキュリティ対策の妥協が重圧と回答

日本HPは10月15日、包括的なグローバル調査レポート「HP Wolf Security Rebellions & Rejections~IT部門と従業員の確執」(HP Wolf Securityレポート)の日本語版を公開した。その概要は以下のとおり。

・IT部門の76%(日本84%)が、パンデミックの中、事業の継続を優先してセキュリティは後回しになっていたと認めており、91%(日本93%)が事業の継続のためにセキュリティを妥協することへのプレッシャーを感じたと回答。

・18~24歳のオフィスワーカーの48%(日本55%)が、セキュリティツールが業務の妨げになっていると感じている。その結果、31%(日本38%)が仕事の効率化のために企業のセキュリティポリシーを回避しようとしたことがあると回答。

・オフィスワーカーの48%(日本42%)は、必須だと考えられているセキュリティ対策によって多くの時間が無駄になっていると回答し、18~24歳ではこの割合が64%(日本62%)に増加。

・18~24歳のオフィスワーカーのうち54%(日本48%)が、組織がデータ漏えいにさらされることよりも、業務が期日に間に合うかどうかを心配している。また、39%(日本52%)が、セキュリティポリシーの内容をよく分かっていない、もしくは、自社にセキュリティポリシーがあるかどうかを把握していなかった。

・その結果、IT部門の83%(日本87%)が、在宅勤務の増加が企業ネットワークの侵害を招く「時限爆弾」につながっていると考えている。

・オフィスワーカーの37%(日本49%)が、セキュリティポリシーや技術の制限が厳しすぎることが多いと回答。

・IT部門の80%(日本84%)が、在宅勤務中に課される制御を嫌うユーザーからの反発を経験している。IT部門の67%(日本59%)が、こうした苦情を毎週のように受けていると回答。

・IT部門の83%(日本82%)が、プライベートと仕事の境界が曖昧になっている今、サイバーセキュリティに関する企業ポリシーを策定し、強制を強いることは不可能であると回答。

・IT部門の80%(日本81%)が、誰も耳を傾けてくれないことからITセキュリティが「報われない仕事」になってきたと回答。

・IT部門の69%(日本73%)が、ユーザーに制限を課すことで自分たちが悪者であるような気にさせられていると回答。
 

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