IIJグローバルソリューションズとアイビーシー、IoT機器類の信頼性を高めるソリューション「IoTトラストサービス」を提供開始
- 2021/12/03 10:30
- SecurityInsight
IIJグローバルソリューションズとアイビーシー（IBC）は11月30日、IoTセキュリティ分野で技術提携し、新サービス「IoTトラストサービス」を提供開始することを発表した。このサービスは、IBCが保有する「kusabi」の特許技術を活用して開発された「新たなPKIシステム＋管理サービス」となっている。
■主な特徴
・デバイス/ファームウェアの正当性を定期的にチェック
ブロックチェーン技術を応用した電子証明システムにより、運用中のIoTデバイスおよびファームウェアに、なりすましや改竄が行なわれていないか定期的にチェックし、正当性を証明する。OTA（無線経由）によるファームウェアの自動更新も可能。
・CA登録不要で認証局相当の安全性を確保
ブロックチェーンによる論理的証明により、認証局（CA）登録をせずに自社で認証局相当の安全性を確立できる。パスワードが不要で、人手を介さない認証の仕組みを提供するため、パスワードの漏洩や人的ミスによるセキュリティリスクを低減できる。
・IoTセキュリティ運用の手間とコストを削減
IoTデバイスへの専用チップ搭載やCA登録を必要としないため、チップの実装コストや証明書発行・管理の手間を削減でき、安価にIoTデバイスの信頼性確保と適正な運用が可能になる。
■主な機能
・セキュリティ機能
IoTデバイスの運用中はこのサービスにより、デバイス個体は「秘密鍵＋独自個体ID」、ファームウェアは「署名＋独自製品ID」の組み合わせで定期的に自動認証される。IoTデバイスを起動する際には、秘密鍵やデジタル署名を使うことで、二段階認証を適用できる。
・デバイス管理機能
専用の管理画面で多種多様かつ大量のデバイスを一元的に運用・管理し、OTA機能でファームウェアを自動更新できる。IoTデバイス個体やファームウェアが、なりすましや改竄の被害を受けていないか、定期的に認証を行なう。