IPA、「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」[2021年(1月~12月)]を公開
- 2022/02/08 10:00
- SecurityInsight
IPA(情報処理推進機構)は2月2日、「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」[2021年(1月~12月)]を公開した。その概要は以下のとおり。
●ウイルス届出件数
前年の449件より429件(約95.5%)多い878件の届出があった。このうち、ウイルス感染被害(実被害)があった届出は62件。ウイルス感染被害の主なものは、ランサムウェアに感染した被害で、39件だった。月別では12月が最も多く、87件の届出があった。また、被害があったという届出も12月が最も多く、9件だった。
●ウイルス等検出数
前年の979,439個より343,286個(約35.0%)多い1,322,725個だった。月別では1月が最も多く、367,759個だった。特に1月から3月にかけてウイルス等検出数が多かった理由は、一部の届出者において、フィッシングメールの受信と思われる事象が大量に発生したと推測される届出が寄せられたため。
●不正アクセス届出
年間で前年の187件より56件(約29.9%)多い243件の届出があった。このうち、実被害があった届出は197件で、全体の約81.1%を占めた。月別では、6月が最も多く27件の届出があった。また、被害があったという届出も6月が最も多く、23件の届出があった。
●手口別件数
最も多く見られた手口は、前年と同様に「ファイル/データ奪取、改竄等」で198件あり、次いで「なりすまし」が105件、「脆弱性を悪用した攻撃」が62件だった。最も多く見られた被害内容は、前年と同様に「データの窃取、盗み見」で151件あり、次いで「ファイルの書き換え」が84件、「踏み台として悪用」が51件だった。
●被害内容別件数
最も多く見られた被害内容は、前年と同様に「データの窃取、盗み見」で151件あり、次いで「ファイルの書き換え」が84件、「踏み台として悪用」が51件だった。