IIJ、「IIJセキュアMXサービス」においてディープラーニング技術を用いた次世代型アンチウイルスエンジンを導入
- 2022/03/16 10:00
- SecurityInsight
インターネットイニシアティブ（IIJ）は3月14日、クラウド型の統合メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」のアンチウイルス機能を強化するため、新たにディープラーニング技術を用いて未知のウイルスも検知できるDeep Instinct社の次世代型アンチウイルスエンジンを基本機能に組み込んだものを提供開始することを発表した。ディープラーニング技術を用いたアンチウイルス対策を提供するメールセキュリティサービスは、国内初となるという。
「IIJセキュアMXサービス」では、検知エンジンとして複数セキュリティベンダーの製品を利用した多段的なアンチウイルス/アンチスパム対策を行ない、脅威メールのすり抜けを防御している。
今回新たに導入する次世代型アンチウイルスエンジンは、AIによる深層学習の技術を用いて、数億を超える膨大なファイルのデータサンプルから悪性ファイルの特徴を数値化して作成した数理モデルを活用し、対象の危険度を予測する新しい検知方式を用いている。ウイルス判定にディープラーニング技術を活用することで、未知のウイルスに対してもその構造から危険性を予測できるため、実行前にウイルスを判定しブロックすることが可能になる。
これにより、巧妙化するサイバー攻撃に幅広く対応し、検知精度の向上に加え、従来のパターンファイルを用いたウイルス対策では判定できなかった未知のマルウェア、ゼロデイ攻撃に対する防御機能を向上する。基本機能として提供されるため、ユーザーは追加費用なしでメールセキュリティを強化できる。