チェック・ポイント、2月に最も活発だったマルウェアを発表 〜Emotetが日本で1位に
- 2022/03/18 10:30
- SecurityInsight
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは3月17日、同社の脅威インテリジェンス部門であるチェック・ポイント・リサーチが、今年2月の最新版「Global Threat Index(世界脅威インデックス)」を公開したことを発表した。その概要は以下のとおり。
■日本での2022年2月の上位マルウェアファミリー
(矢印は、前月と比較した順位の変化)
2月は、「最恐のマルウェア」とも称されるEmotetが日本企業の4.75%に影響を与え、1位に。これは2位のFormbook(2.01%)よりも2倍以上の影響力となっており、Trickbotは僅差の1.65%で3位となった。
■ロシアとウクライナの紛争に乗じた攻撃
今月、サイバー犯罪者がロシアとウクライナの紛争に乗じて、悪意のある添付ファイルをダウンロードさせようとしていることを確認。「Recall: Ukraine -Russia Military conflict: Welfare of our Ukrainian Crew member」という件名の悪質なファイルを含むメールが送信されている。
■グローバルの上位マルウェアファミリー
世界的に見ても、Emotet は依然として最も流行しているマルウェアで、世界中の組織の5%に影響を与えています。3%の組織に影響を与えているFormbook、2%の組織に影響を与えているGruptebaがそれに続きます。
■世界的に攻撃された上位の業種
教育・研究分野が引き続き世界的に最も攻撃されている産業で、政府・軍関係、ISP・MSPがそれに続いている。
■世界的に悪用された脆弱性のトップ
今月は、「Web Server Exposed Git Repository Information Disclosure」が最もよく悪用される脆弱性で、世界の46%の組織に影響を与えており、「Apache Log4j Remote Code Execution」は、1位から2位に下がり、世界の44%の組織に影響を与えている。「HTTP Headers Remote Code Execution」は、最も悪用されている脆弱性の第3位で、全世界で41%の影響を及ぼしている。
■世界的なモバイルマルウェアのトップ
2月は、XLoaderが最も流行しているモバイルマルウェアだった。xHelper、AlienBotがそれに続いている。