Trellix、サイバーセキュリティ業界の人材不足に関する調査の結果を発表 〜85%が組織のセキュリティ態勢に影響と回答
- 2022/06/09 10:00
- SecurityInsight
Trellixは6月8日、サイバーセキュリティ業界の人材不足に関する調査の結果を発表した。この調査は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、英国、米国のさまざまな分野のサイバーセキュリティ専門家1000人を対象に実施している。調査結果の主な内容は以下のとおり。
調査対象者の85%が、人材不足が原因で、複雑化する情報システムやネットワークのセキュリティ確保に影響が出ていると考えている。また、現在のセキュリティ担当者の30%が、将来的に職業の変更を計画しているという。また、セキュリティ専門家の教育レベルと専門性については、半数以上(56%)がサイバーセキュリティでのキャリアを成功させるために学位は必要ないと考えていた。
その他の回答は以下のようになっている。
サイバーセキュリティ業界で人材確保するために魅力的な要素は、サイバーセキュリティのキャリアのやりがいを訴求する取り組み(43%)、サイバーセキュリティのキャリアを検討しているSTEM学生の奨励(41%)、サイバーセキュリティのキャリアパスを持つ学生への資金援助の充実(39%)
より多くの人にサイバーセキュリティのキャリアが検討されるための取り組みについては、女性のための包括性と平等性(79%)、サイバーセキュリティ人材の多様性(77%)、年齢・人種・性別などにおける賃金格差の是正(72%)が重要、または非常に重要な要素と回答。
・92%が、指導、インターンシップ、実習を増やすことで、多様な背景を持つ労働者がサイバーセキュリティ業務に参加することを支援できると回答
大多数(94%)がサイバーセキュリティに携わる人々の役割はかつてないほど大きくなっていると考えており、サイバーセキュリティの仕事は目的意識が高く、情熱的で、モチベーションを高めてくれるとの回答が同程度(92%)あった。
サイバーセキュリティの専門家は評価されたいと渇望しており、36%が社会にとって良いことをしたのに認識・評価されていないと感じていると指摘している。