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JPCERT/CC、今年第2四半期の「JPCERT/CC インシデント報告対応レポート」を公開

JPCERT/CCは7月14日、今年第2四半期(4月1日~6月30日)の「JPCERT/CC インシデント報告対応レポート」を公開した。レポートでは、この期間に受け付けたコンピューターセキュリティインシデントの報告の統計および事例について紹介している。その概要は以下のとおり。

この四半期に寄せられた報告件数は1万6714件。このうち、JPCERT/CCが国内外の関連する組織との調整を行なった件数は7890件だった。前四半期と比較して、報告件数は3%増加し、調整件数は42%増加。前年同期と比較すると、報告数は 62.7%増加し、調整件数は111%増加した。

また、報告されたインシデントのうち、フィッシングサイトに分類されるインシデントが71.8%、スキャンに分類される、システムの弱点を探索するインシデントが 13.9%を占めていた。

報告が寄せられたフィッシングサイトの件数は8088件で、前四半期の6820件から18.6%増加。前年度同期(4841件)との比較では、67%の増加となった。

フィッシングサイトの傾向としては、国内のブランドを装ったフィッシングサイトの件数が5523件で、前四半期の4196件から32%増加。国外のブランドを装ったフィッシングサイトの件数は1931件で、前四半期の2043件から5%減少した。

その他、Webサイト改ざん、標的型攻撃などのインシデントの傾向について報告している。

それ以外にも、「JPCERT/CC 活動四半期レポート」も同時に公開している。
 

関連リンク

「JPCERT/CC インシデント報告対応レポート」(PDF)