Vade、「2022年第2四半期フィッシングおよびマルウェアレポート」を発表

フランスVade(ヴェイド)社は8月29日、2022年第2四半期(4月~6月)のフィッシングおよびマルウェアの検出状況をまとめた「2022年第2四半期フィッシングおよびマルウェアレポート」を公開することを発表した。その概要は以下のとおり。

第2四半期にマルウェアに感染したメールは前四半期比で21%増加。フィッシングメールの数は第2四半期を通して前月比で増加し、6月には2022年1月以降最も多いフィッシングメール数を記録した。

マルウェアの活動は3月に前月比で201%の大幅な増加を見せた後、4月に減少。しかし、5月には著しく増加傾向に転じ(前月比31%増)、6月にも再び増加した(前月比29%増)。Vadeは合計で6,830万件のマルウェアに感染したメールを検出した。

フィッシングメールは4月に前月と比較して23%増加し、5月には前月と比較して12%、6月には前月と比較して88%増加。この四半期にVadeは1億1,800万件のフィッシングメールを検出した。

Emotetに感染したメールは、ヨーロッパ全体に広がり続けており、Vadeでは7万762件の攻撃を検出し、前四半期比で44%増加した。Emotetは米国でも広まり続けているが、その量ははるかに少なく、この四半期に2,290件のEmotet攻撃を検出したが、前四半期比で32%減少している。日本では3,460件のEmotet攻撃を検出し、日本に攻撃が集中した前四半期と比べると69%減少している。

第2四半期にフィッシングで最もなりすましの多かったブランドはFacebookで、日本のauがそれに続き2位。そして、Microsoft(3位)、Credit Agricole(4位)、WhatsApp(5位)がトップ5を占めた。ランキングのトップ25には3つの日本のブランドがランクインしており、1つがau、もう2つはクレディセゾン(16位)と楽天(18位)だった。

金融サービスのブランドは、他のどのブランドよりも多くなりすましの被害を受け、第2四半期は、金融サービスからトップ25に9つのブランドがランクインし、Vadeが検出したフィッシングURL全体の31%を占めた。

ソーシャルメディアは2番目になりすましの多かった産業で、フィッシングURLの23%を占め、インターネット/通信事業(20%)、クラウド(17%)、eコマース/ロジスティクス(8%)がそれに続いた。
 

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