ノートン、2022年6・7月のサイバー犯罪攻撃ブロック数レポートを公表

ノートンは8月31日、2022年6月と7月に日本でブロックしたサイバー攻撃数を公表した。レポートには、日本でのブロック数およびグローバル全体の中から日本を含む主要8ヵ国分の平均値が含まれている。レポートの概要は以下のとおり。

■合計サイバー攻撃のブロック数
7月に日本でブロックされたサイバー攻撃数は、4〜6月と比較して減少した。4〜6月のブロック数は6,000万件台、7月のブロック数は約5,892万件だった。また、6月のブロック数約6,042万件と比較すると、7月は約150万件減少した。

6〜7月は日本だけではなく、グローバル全体でサイバー攻撃のブロック数が減少傾向にあった。グローバルの平均値は、4〜5月は3000万件以上だったが、6月は約2,466万件、7月は約2,347万件と減少した。

■ファイル形式のマルウェアのブロック数
日本でブロックされた、Emotetなどを含むファイル形式で送付されるマルウェアは、6月に約59万件、7月に約48万件。ブロック数は4月が最も多く、約75万件だったが、5月以降は50万件ほどに安定した。

グローバル全体で同様の傾向が見られ、4月に多く検知されたファイル形式のマルウェアは、5〜7月に減少。このタイプのマルウェアはアメリカやイギリスで特に多く確認されており、4月にはアメリカで約6,226万件、イギリスで約388万件ブロックしたが、7月にはアメリカで約1,087万件、イギリスで約83万件まで落ち着いた。

■フィッシング詐欺のブロック数
フィッシング詐欺は日本でもグローバル全体でも5〜7月に増加が見られた。日本でのブロック数は、4月は約195万件、5月以降は300万件以上確認されており、6月に約307万件、7月に約334万件がブロックされた (7月は6月からさらに約109%増加。

グローバル全体でもフィッシング詐欺は5〜7月に増加が確認されており、その要因の一つとしては、Facebookブランドを悪用したフィッシング詐欺が横行していてことが挙げられる。

■サポート詐欺のブロック数
日本でブロックされたサポート詐欺の数は、5月は非常に多かったもの、6月と7月は減少。5月は約520万件、6月は約387万件、7月が約93万件だった。グローバル全体でも、7月には減少が見られた。4月にも減少が見られたため、一時的である可能性もあるが、日本がターゲットとなり、5月と6月に非常に多く検知されていたサポート詐欺が、7月には一度落ち着いた。
 

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