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チェック・ポイント、2022年8月に最も活発だったマルウェアを発表 〜FormBookがEmotetに替わり首位に

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは9月30日、同社の脅威インテリジェンス部門であるチェック・ポイント・リサーチが2022年8月の最新版「Global Threat Index(世界脅威インデックス)」を公開したことを発表した。その概要は以下のとおり。

今回のインデックスでは、今年1月の再登場以来最も流行しているマルウェアとして君臨していたEmotetが首位から陥落し、FormBookがトップとなった。国内ランキングでもFormBookが1位となり、2位には7月まで国内6か月連続首位のEmotetをはじめAgentTesla、Remcos、XMRigが影響力同値で並んでいる。

また、この8月にはGuLoaderの活動が急激に活発さを増し、広く普及したマルウェアの第4位にランクイン。さらに、Android向けスパイウェアであるJokerが復活し、8月のモバイルマルウェアのトップリスト第3位に入った。

サイバー犯罪者による攻撃が世界的に最も集中した業界は、8月も引き続き「教育・研究」分野となり、2位に「政府・軍関係」、3位に「保健医療」がランクインしている。最も悪用された脆弱性では、「Apache Log4jのリモートコード実行」が再び首位となり、全世界の44%の組織に影響を及ぼしている。前回1位だった「Webサーバ公開型Gitリポジトリの情報漏えい」は全世界の組織の42%に影響を与え、2位となった。
 

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