KnowBe4、2023年のサイバーセキュリティ動向予測を発表

KnowBe4は11月30日、同社のサイバーセキュリティ・エキスパートチームによる2023年のサイバーセキュリティ動向予測を発表した。動向予測として指摘した5点の概要は以下のとおり。

●セキュリティカルチャーの構築へのフォーカスシフトが始まる
経営陣や従業員全体からのサポートのもとに、強固なセキュリティカルチャーを構築しようという前向きな機運が生まれてきているが、この傾向がさらに加速する。この背景には、サイバー攻撃の急増とその手法の巧妙化がある。

●ソーシャルメディア詐欺の増加に伴う新たなソーシャルエンジニアリングの戦場が生まれる
詐欺師にとって「信頼させる」ことは、詐欺行為の最初の1歩である。サイバー攻撃者は、「人」が持つ生来のこの弱点を巧みに突いてくる。これに呼応して、ソーシャルメディアアカウントの偽装によるソーシャルメディア詐欺が増加し、個人や組織を騙す詐欺の被害がさらに増加する。さまざまな形態のソーシャルメディア詐欺が生まれ、新たなソーシャルエンジニアリングの戦場なるであろう。

●重要インフラへの壊滅的な攻撃が増加する
ロシアとのウクライナ戦争が進行していることから、重要インフラの侵害による大規模な停電が発生することが予測される。これは、デジタルな手段を使って、抗議の意を込めて、自国や他国の政府サイトや国家インフラを攻撃するという形態として起こることも考えられる。

●危険なディープフェイク攻撃は、より説得力を増し、レピュテーションにダメージを与える
ディープフェイクはこれまで、多くの詐欺師にとってコストのかかる高嶺の花だったが、テクノロジーの進化がこの状況を変え、ディープフェイクを使ったサイバー攻撃が増える可能性がある。

●メタバースによる攻撃対象の拡大が新たな脅威をもたらす
メタバースへの関心と利用が高まっているということは、サイバー脅威の状況もそれに合わせて拡大していることを意味する。メタバースインフラに特化したセキュリティ対策を用意する時期が来ている。
 

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