カスペルスキー、年次レポート「Kaspersky Security Bulletin 2022. Statistics」（英語）を発行 〜新たに検知した悪意のあるファイルは、昨年比5％増の1日当たり40万件に
- 2022/12/08 10:30
- SecurityInsight
カスペルスキーは12月7日、同社のセキュリティリサーチチームが2022年にカスペルスキー製品が検知した主要なサイバー脅威の数字についてまとめた年次レポート「Kaspersky Security Bulletin 2022. Statistics」（英語）を発行することを発表した。その概要は以下のとおり。
2022年1月から10月までの10カ月でカスペルスキー製品が検知した新規の悪意のあるファイルは1日当たり平均40万件に上り、前年同期間比で5％増加した。また、2021年11月から2022年10月の12カ月間に検知したランサムウェアの1日当たりの検知数は前年同期と比べ2.8倍となった。
同社の検知システムは、2022年1月から10月までの10カ月の集計期間で、毎日平均して40万件の新たな悪意のあるファイルを発見した。これは前年同期間の38万件から、2万件の増加となった（5％増）。集計期間中に検知した悪意のあるファイルは合計で約1億2,200万件に達した。これは、前年同期間の検知数から600万件増加している。
■主な脅威の統計結果（集計期間は2021年11月～2022年10月）
・ランサムウェアの1日当たりの検知数は9,500件で、前年同期間の3,380件から約2.8倍になった。
・ダウンローダーの一日当たりの検知数は11,000件で、前年同期間の4530件から約2.4倍になった。
・Windowsデバイスを攻撃する悪意のあるファイルを一日当たり平均で約32万件検知。これは、一日当たりに検知した全ての悪意のあるファイルの85％に当たる。そのほか、1日当たりに検知したMicrosoft Office形式の悪意のあるファイルの数は前年同期間の4,700件から15,800件と約3.4倍になった。
・Androidを狙う悪意のあるファイルの一日当たりの検知数は10％増加の3,500件。2022年に世界中の数千にも上るAndroidユーザーを攻撃したトロイの木馬「Harly」および「Triada」が、この傾向の主な例として挙げられる。