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ノートンライフロック、今年1〜11月に日本でブロックしたサイバー攻撃数、消費者を狙ったサイバー攻撃の傾向、および来年以降の予想を発表

ノートンライフロックは12月20日、今年1〜11月に日本でブロックしたサイバー攻撃数と、「2022年に日本の消費者の情報・金銭を狙ったサイバー攻撃の傾向5選」「2023年以降の予想4選」を発表した。その概要は以下のとおり。

今年1〜11月に日本でノートンがブロックした合計のサイバー攻撃数は、約6億8,620万件。そのうち、フィッシング詐欺は合計約3,087万件、サポート詐欺は約2,287万件、Emotetなどのようにファイルで送付されるマルウェアは約633万件だった。
●4月〜11月各月のサイバー攻撃ブロック数
4〜11月に日本では、月々平均約6,077万件のサイバー攻撃がブロックされ、そのうちファイル形式のマルウェアは、月々平均約51万件、フィッシング詐欺は月々平均約318万件、サポート詐欺は月々平均約169万件ブロックされた。フィッシング詐欺は5月以降は各月300万件以上をブロック。サポート詐欺に関しては、5月に500万件以上、6月に400万件近くブロックしており、多くの日本人がネットサーフィン時にサポート詐欺サイトに遭遇したことが確認されている。

●1月〜11月に最もブロックされたフィッシング詐欺
1〜11月に日本では多くのフィッシング詐欺が確認されたが、サポート詐欺やエモテットに関連するサイト(マルウェア感染するエクセルファイルをダウンロードさせるサイト)に加え、大手検索サイト、SNS、クレジットカードブランドや通販サイトなどがランクインした。通販サイトや新幹線予約サイトなどに関しては、クレジットカード情報を含む個人情報の詐取および不正購入を目的としていることが想定される。

●日本の消費者の情報・金銭を狙ったサイバー攻撃の傾向5選
2022年の消費者をターゲットとしたサイバー犯罪は、日本人が関心がありそうな企業等を装い、手の込んだ偽ページ・アプリを作成、さらにはデジタル広告の出稿や公式アプリストアへの掲載を行なうなど、大胆かつ詐欺を行なうまでのプロセスに手間をかけている印象だった。

●消費者をターゲットにしたサイバー犯罪 今後の予想4選

1.オンライン上のサイバー犯罪や情報漏洩と、オフラインの犯罪行為を掛け合わせた犯罪が増える可能性
2.サイバー攻撃を容易にするサブスクサービスを犯罪者が活用することで、フィッシング詐欺などサイバー攻撃が増加する可能性
3.AI画像メーカーやディープフェイク(偽映像や音声作成)ツールなど、最新のテクノロジーを駆使することで、2023年以降もロマンス詐欺が増加する可能性
4.2023年新たにオープンする話題の映画テーマパークや、話題のスポーツイベントに乗じた詐欺が登場する可能性
 

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