ラック、サイバー救急センターに関する新たな事業方針を発表

ラックは2月6日、サイバー救急センターの事故対応能力や、事故からの復旧スピードを向上させるため、イスラエルのSygnia Consulting社と原因究明調査・復旧など、インシデントレスポンス分野における業務提携を締結し、サービス開発を図っていくことを発表した。

インシデントレスポンスにおいて、被害を受けた企業に採用されたセキュリティソリューションによってはソリューションベンダーに調査を委ねざるを得ない事例があり、調査期間が長くなって効率的な事故対応が行えなかったことから、今後はすべての工程を自社内で迅速に実行すること目指し、インシデント対応技術と対応スピードの向上を実現するため、Sygnia社と相互の技術提携を進めていくとしている。

■業務提携の内容
1.インシデント対応ツールとオペレーションの統合的な技術開発
今回の業務提携では、Sygnia社が独自開発したクラウドを含む多様な環境に対応可能なインシデント対応支援ツール「VEROCITY XDR」(非商用ツール)を、ラックの事故対応業務に用いる。それによって得られるフィードバックを両社で検証し、Sygnia社とサービス事業者であるラックの緊密な技術交流によって、事故対応オペレーションの技術面の改善・最適化を目指す。

2.海外サプライチェーン企業のインシデント対応における協業
Sygnia社の北米、ヨーロッパ、東南アジアなど主要な地域拠点との連携によって、国内企業の海外サプライチェーン組織で発生したサイバーセキュリティ事故対応における協業体制の構築について検討を進めていく。

3.新たな製品ソリューション、セキュリティサービスの共同開発
両社間における相互の技術情報の提供によって、新たなセキュリティ対策ソリューションの共同開発、インシデントレスポンスにおける事前契約型リテーナーサービスなど、これまで国内にはなかった新たな事業の創出を目指す。
 

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