SecurityInsight | セキュリティインサイト

カスペルスキー、2022年のフィッシングに関する調査結果を発表 〜2022年に防止したフィッシングサイトへのアクセスは前年から倍増の5億件を突破

カスペルスキーは2月24日、同社のURLフィルタリングチームが2022年のフィッシングに関する調査結果を公開したことを発表した。その概要は以下のとおり。

同社のフィッシング対策システムが防止した不正なWebサイトへのアクセスの試みは、2022年は5億件以上に上り、2021年比で2倍以上に増大した。フィッシングサイトへの誘導は、宅配サービスからの連絡やメッセンジャーアプリからのメッセージを装った方法が多く見られた。

フィッシング対策システムが防いだ不正なWebサイトへのアクセスのうち、最も多かったのは宅配サービスを装った偽のページで、27.38%を占めた。例えば、犯罪者は有名な宅配業者を騙り、配送に問題が発生しているとしてフィッシングサイトへのリンクを記した偽のメールを送信。受信者がそのサイトにアクセスして個人や認証の情報、銀行情報などの詳細を入力してしまうと、犯罪者に情報を詐取され、ダークWeb上で販売される恐れがある。2番目以降はオンラインストア(15.56%)、決済システム(10.39%)、銀行(10.39%)だった。

また、2022年のフィッシング詐欺の傾向として、インスタントメッセンジャーの利用も増加。フィッシング対策システムが阻止したメッセンジャー経由のフィッシングリンクへのアクセスの大半はWhatsApp(82.71%)で、Telegram(14.12%)、Viber(3.17%)が続いた。
 

関連リンク

プレスリリース