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チェック・ポイント、ロシア・ウクライナ戦争に関連するサイバー攻撃の統計結果を発表 〜「史上初の大規模なハイブリッド戦争」と指摘

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの脅威インテリジェンス部門であるチェック・ポイント・リサーチ(CPR)は3月16日、開戦から1年を経たロシア・ウクライナ戦争に関連するサイバー攻撃に関する統計結果を発表した。その概要は以下のとおり。

ロシアによるウクライナ侵攻から1年、CPRは2022年の9月を紛争に関連したサイバー攻撃のターニングポイントとした。2022年3月~9月と2022年10月~2023年2月を比較では、以下のような結果になった。

・ウクライナに対する1組織当たりのサイバー攻撃数の週平均は1,555回から877回へと推移し、44%減少

・ロシア連邦に対する1組織当たりのサイバー攻撃数の週平均は1,505回から1,635回へと推移し、9%増加

・特定のNATO諸国に対するサイバー攻撃数の週平均は、以下のように増加
  イギリスとアメリカに対するサイバー攻撃はそれぞれ11%増と6%増で、両国ともにわずかに増加
  エストニア、ポーランド、デンマークに対するサイバー攻撃は、それぞれ57%増、31%増、31%増といずれも急激な伸び

CPRはこれらの統計結果から、2022年10月以降、戦争にまつわるサイバー攻撃の情勢に変化が見られることを示し、対ウクライナよりも対NATO諸国でサイバー領域でのより多くの働きかけの展開を明らかにしている。
 

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