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BlackBerry、最新の四半期版「グローバル脅威インテリジェンスレポート」を公開

BlackBerry Japanは10月6日、最新の四半期版「グローバル脅威インテリジェンスレポート」を発表した。その概要は以下のとおり。

2023年3月から5月の調査対象期間中、政府機関および公共サービスへの攻撃は世界的に急増し、前四半期との比較において40%の増加が確認されている。政府機関および公共サービスを狙うサイバー攻撃数では、米国に次いでアジア太平洋(APAC)地域で多くの攻撃を受けており、オーストラリア、韓国と並び日本は最も標的とされた国の1つだった。

その他の重要な点は以下のとおり。

●1分当たりのサイバー攻撃数が13%増加
過去90日間にわたり、BlackBerryは150万件を超える攻撃を阻止した。脅威アクターは新たなマルウェアを1分当たり平均1.7件展開しており、この数値は前回の四半期版レポートにおける1分当たり平均1.5件から13%の増加を示した。これにより、攻撃者が防御コントロール回避のためにツールを多様化させている状況が浮き彫りになっている。

●医療業界と金融サービス業界が最も多く標的に
BlackBerryは過去90日間に、医療業界全体で10万9922件以上の攻撃を阻止した。ランサムウェア集団は情報窃取型マルウェアを用い、これらの業界の組織を継続的に標的としている。そのためこの最新版レポートでは、患者データおよび重要な医療サービスの提供に対する保護の重要性を強調している。

●モバイルマルウェアが急増
各種金融サービス機関は、スマートフォンを中心としたコモディティ型マルウェア、ランサムウェア攻撃、そしてデジタルバンキングサービスの普及を狙うモバイルバンキング型マルウェアの拡大などによる持続的な脅威に直面している。最新版レポートでは、オンラインバンキングを主流とする認識を脅威アクターが悪用している状況を踏まえた金融業界におけるセキュリティ課題について考察している。

 

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