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チェック・ポイント、2024年のサイバーセキュリティ予測を発表 〜AI、ハクティビズム、ディープフェイク技術の武器化により、サイバー情勢はさらなる混迷へ

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの脅威インテリジェンス部門であるチェック・ポイント・リサーチ(CPR)は10月19日、2024年のサイバーセキュリティに関する予測を発表した。2024年、AI、ハクティビズム、ディープフェイク技術の武器化により、サイバーセキュリティ情勢にさらなる混迷がもたらされると予想している。その概要は以下のとおり。

2023年の第2四半期、世界全体におけるサイバー攻撃の週間件数は8%増加し、過去2年間で最大の増加を記録した。ランサムウェアやハクティビズムなど従来的な脅威は進化を続けており、サイバー犯罪組織は手口やツールを改善することにより、世界中の組織に感染と被害を及ぼしている。USBストレージ機器のようなレガシーテクノロジーまでも、マルウェアの拡散手段として犯罪者から再び人気を博した。

今年見られた最も大きな変化の一つに、ランサムウェアの進化がある。ランサムウェアのリークサイト120超から得られるデータにより、2023年の上半期には計48のランサムウェアグループが2,200以上の被害者を侵害し公開で恐喝したことが明らかになっている。MGMリゾーツへのサイバー攻撃によりラスベガスの主要施設が数日間サービス停止を余儀なくされ、復旧費用に数百万ドルを要した件など、今年は高い注目を集める事件が複数発生した。

チェック・ポイントの2024年サイバーセキュリティ予測は、「人工知能(AI)と機械学習(ML)」「サプライチェーンおよび重要インフラへの攻撃」「サイバー保険」「国家」「ディープフェイク技術の武器化」「フィッシング攻撃」の大きく6カテゴリに分類されている。
 

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