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アカマイ・テクノロジーズ、レポート「インターネットの現状|猛威を振るうランサムウェア」を発表 〜過去2年間でランサムウェア攻撃が倍増

アカマイ・テクノロジーズは11月28日、ランサムウェアの増加、ゼロトラストの導入、マイクロセグメンテーションの利点について取り上げたレポート「インターネットの現状|猛威を振るうランサムウェア」を発表した。

調査に回答した企業は過去12か月間で平均86回のランサムウェア攻撃を受けており、年間平均攻撃数が2年前の43回から増加していた。セキュリティ部門がゼロトラスト戦略やマイクロセグメンテーション戦略のセグメンテーションを導入したと答えた回答者のほぼ全員(99%)が、ゼロトラスト・セキュリティ・フレームワークも導入していた。

回答者はマイクロセグメンテーションが資産の保護に効果的なツールであることに同意しているが、導入率は予想よりも低く、2つ以上のビジネスクリティカルな領域においてセグメント化を実施している組織の割合は30%だった。

世界的に見て、マイクロセグメンテーションを導入する上での最大の障壁はスキル/専門知識の不足(39%)で、続いてパフォーマンスのボトルネックの増大(39%)、コンプライアンス要件(38%)が挙げられている。

マイクロセグメンテーションの導入は遅れているものの、ミッションクリティカルな6つの領域で粘り強くマイクロセグメンテーション戦略を実施した組織は、平均わずか4時間で攻撃から復旧したと述べている。これは1つの重要な領域でのみセグメント化を行った組織よりも11時間早く、マイクロセグメンテーションを利用したゼロトラスト戦略の効果を示している。

■その他の調査結果

・回答者の93%が、ランサムウェア攻撃を阻止するためにはマイクロセグメンテーションが不可欠であると回答

・ランサムウェア攻撃を受けた組織が被る影響は、ネットワークのダウンタイム(44%)、データ損失(42%)、ブランド/評判の低下(39%)

・過去1年間でランサムウェア攻撃の報告数が多かった国の上位は米国(115件)とドイツ(110件)

・セグメンテーションに関して先行しているのはインドで、58%の組織が2つ以上の資産/領域でセグメント化を実施。続いてメキシコが48%、日本が32%だった。
 

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